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ベセスダ・ソフトワークス/ゼニマックス・アジアが2017年5月18日に国内向けに発売する、Arkane Studios 開発のPS4/Xbox One/PC向けソフト『PREY(プレイ)』。本作は、2006年発売の同名ゲームのリブート作品として制作されたものですが、ゲーム性や世界観が一新され、オリジナル版とは異なる全く新しいゲームとして生まれ変わっています。今回は、本作のPS4版の序盤を1時間程体験したので、そのファーストインプレッションをお届けします。
◆記憶喪失の主人公を導くのは“過去の自分”
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男性と女性の主人公が選択可能。ちなみに能力の違いなどはない。
本作の舞台は、宇宙開拓が現在よりも進んでいる2032年の近未来。主人公のモーガン・ユウは、記憶喪失の状態で目を覚まし、「ティフォン」と呼ばれるエイリアンの襲撃を受けた宇宙ステーション「タロスI」を探索する事になります。
プレイヤーは、タロスIの悲惨な光景を見たり、ステージ上に散らばる書類などを読んだりしながら、今ここで起きている出来事について、記憶喪失の主人公と一緒に理解を深めていきます。そして、ある場所で「記憶を失っていない過去の主人公」と出会い、彼に課せられた重要な任務を遂行する事になるのです。
◆タロスIを支配する“ティフォン”
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実は、この中にモノに擬態する「ミミック」が潜んでいる。
前述した通り、宇宙ステーション内にはティフォンと呼ばれる危険なエイリアンが徘徊しており、生きた人間を見つけると問答無用で襲い掛かってきます。序盤で登場したのは、モノに擬態してプレイヤーに不意打ちをしてくる「ミミック」と、高い攻撃力と防御力を誇り、遠距離攻撃を行う「ファントム」の2種類。これらのティフォンは、それぞれに倒し方が異なり、状況によっては戦わずに隠れてやり過ごす事も必要でした。
◆アイデアそのものが武器になるガジェット
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グルーキャノンは序盤の頼れる相棒だ。残弾に気を付けて使おう。
序盤で入手できる武器は、近接武器であるレンチと「グルーキャノン」です。このグルーキャノンは、糊(のり)のようなモノを射出して対象を固めてしまうガジェットで、ティフォンを一時的に行動不能にさせるだけではなく、壁に足場を作って通常では行けない場所に行くなどの使い方も可能です。
ゲームは、基本的にクエストの指示に沿って進める事になるのですが、正規のルートで進める必要はなく、グルーキャノンを使ってショートカットを試みる事も出来ます。もちろん、本作には他にも多種多様なガジェットがあり、それらを積極的に駆使していく事が求められます。複数のガジェットを組み合わせれば、もっと面白い事が出来るかもしれません。
◆超人的な能力が得られる「ニューロモッド」
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超人的な能力を得るには、これを自分の目玉にグサッと刺す必要がある。
主人公は、ステージに散らばる「ニューロモッド」を使う事で、武器が上手く扱えるようになったり、ジャンプ力やダッシュ力などの身体能力が向上したりと、人間の能力を拡張させられます。さらに、オブジェクトに擬態するミミックの能力をはじめとしたティフォンのスキルも獲得できるので、前述したガジェットのように多種多様な使い方が考えられそうです。
◆初心者の駆け込み寺「タレット」
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ミミックの撃退に大いに役立つ「タレット」
装備もアイテムも乏しい序盤で筆者の役に立ってくれたのが「タレット」です。このタレットは、ステージ各所に設置されており、ティフォンを自動的に撃退してくれます。さらに、持ち運びも可能なので、敵が居そうな場所にこのタレットを設置しておけば生存率が上がるかもしれません。ただし、ファントムのような戦闘力が高いティフォンにすぐ壊されてしまうので状況に合わせた使い分けが必要です。
タレットだけではなく、他にもステージ上に存在するオブジェクトなどを利用して、敵との戦いを有利に運べそうです。
◆取捨選択が迫られる「インベントリ」
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生き残るためには、不必要なものを捨てる必要がある。
生き残るためには、ステージに存在するアイテムを拾っていく事が重要になりますが、主人公には持てるアイテムの数が限られており、全てを拾う事はできません。プレイヤーは、限られたインベントリの中のアイテムを取捨選択する必要があります。この取捨選択を誤ると後々後悔する事もあるので、緊張感を持って行いたいところ。なお、インベントリは、主人公の能力を拡張させる事で多くのアイテムを持てるようになります。
◆ゴミを拾って、モノを創り出すクラフト要素
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ジャンクアイテムだけではなく、食べ物もリサイクラーに入れる事ができる。
「リサイクラー」と「分子成形機」を使ったクラフト要素も本作の魅力のひとつです。「リサイクラー」は、落ちているジャンクアイテムを素材アイテムに変換してくれる機械。「分子成形機」は、その素材アイテムで武器・弾薬・ガジェットなどのあらゆるモノを作り出す機械です。この分子成形機でモノを作るには、製造図面をそれぞれ探し出す必要があります。
このクラフト要素に纏わるふたつの機械によって、ステージのあらゆるモノを観察し、アイテムを拾い集めていく探索要素に深みが出たように思えました。
◆『PREY』をプレイして気に入った点
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主人公のスーツと少し異なるようだが、何が違うのだろうか。
本作をプレイして気に入った点は、ステージとなる宇宙ステーション「タロスI」の作り込みです。ステージには、宇宙開拓の歴史が綴られている博物館をはじめとした興味深い施設があり、それらを探索する事で、本作の世界情勢や歴史などがわかるようになっています。ステージを探索すればするほどアイテムが見つけられるうえ、本作のストーリーについて理解を深める事ができるので、ついつい寄り道をしてしまいました。
また、ガジェットやスキルが乏しい序盤でも、自由に行動できた点も評価したいところです。プレイに慣れていない序盤では、ティフォンから隠れて進む方が有利かと思いましたが、筆者は思い切って好戦的なプレイスタイルに挑戦。序盤の強敵「ファントム」に何度も挑み敗れましたが、敵の行動パターンを読んだりヒット&アウェイを重ねたりして、何とか倒す事に成功しました。好戦的なプレイスタイルと、敵から隠れながら進んでいくスタイル……どちらもスリルを感じながら楽しめます。
◆『PREY』をプレイして気になった点
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ロードは少しばかり長い。忍耐が必要かもしれない。
本作をプレイして気になった点は、ステージ間を移動する際に生じるロードの時間が1分以上ある事です。ひとつひとつのステージの面積は広いので、頻繁にロードされる事はありませんが、やはり今後のアップデートで改善してほしいところです。
次に、SF作品という事もあってか、物語がやや難解に思えるシーンがいくつかありました。プレイヤーは、周回プレイを通してストーリーについて理解を深めていく事になりそうです。
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1時間程度の体験でしたが、1人称SFアクション『PREY』は、未来的なガジェットや超人的な能力、周囲の環境を最大限活用しながら創意工夫で危機を乗り越えていく、サバイバルとサンドボックスを合わせたようなゲームに思えました。
ゼニマックス・アジアの担当者によると、本作は、おおよそ20時間~25時間でクリアできるとのこと。クリア後の引き継ぎ要素は現状ないものの、新たなルートを開拓してタイムアタックに挑戦したり、前述の様にティフォンとの戦闘を極力避けたりと、プレイスタイルを変えて何度も楽しめるようになっています。アドベンチャー要素が強いFPSが好きなゲームユーザー、もしくはSF作品に興味アリな人は要チェックです。
最後に、筆者が本作で体験した内容をスクリーンショットとともに紹介します。
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『PREY』の操作方法。ボタンの配置変更などの設定はない。
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4種類の難易度が確認できた。「ナイトメア」はやっぱり死にゲー?
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基本操作のチュートリアルは、主人公の行動実験に沿って行われる。
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チュートリアルでは興味深い心理テストも行われた。
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ステージを探索しているとサブクエストが発生する時がある。
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主人公が身に付けているスーツは、チップセットを組み込む事で能力を高められる。
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ゲーム中、様々なトイレが登場する。もちろん流せるぞ!
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2032年の家庭用ゲーム機を発見!
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ティフォンに襲われた人間はこのような無残な姿に……。
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