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現地時間7月7日から中国は上海でスタートした『ハースストーン』2017年春季選手権「HCT Spring Championship 2017」。7月の上海では日本と変わらぬ猛暑の日々が続いていますが、大会では新拡張パックの発表で喜ぶファンや試合に挑むトッププレイヤー、そしてそれを見守るサポーター達が、会場を更に熱く盛り上げていました。
Game*Sparkはその会場で、『ハースストーン』をメインに活動する人気TwitchストリーマーのAlliestraszaさんにインタビューを実施。彼女がTwitchストリーマーとして活動し始めた経緯や、『ハースストーン』を配信する者としてのスタイルなど、様々な質問を投げかけました。
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――本日はよろしくお願いします。まずは、Alliestraszaさんの自己紹介をお願いします。
Alliestraszaさん: 初めまして。Alliestraszaという名前でTwitchストリーマーとして活動しています。月曜から金曜までプレイ映像を配信していて、Twitchでの活動歴はだいたい1年半くらいです。
――Twitchのフォロワーは4万人ほどでファンもたくさんいらっしゃるのに、意外にもストリーマーとしてのキャリアは短いのですね。
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ファンとの交流戦に挑むAlliestraszaさん。会場内特設コーナーで真剣勝負
Alliestraszaさん: そうかもしれません。今のようにストリーマーとして活動しようと決めたときには、親への説得がとても大変でした。「ゲーム配信が仕事になる」というのをきっちり証明しないといけなかったので。
――日本のストリーマーやプロゲーマーにも同じようなエピソードを持ってらっしゃる方がいます(笑)。世界的に見てもやはり同じ課題なのですね。
Alliestraszaさん: 日本でもそうなんですね!(笑)私はそこで、「最初の半年間で成果を上げる」という目標を作ったんです。6ヶ月間やってみて、そこでストリーマーとして名を挙げられなかったら就職する!といった感じ。そうしてなんとか達成できて、両親にTwitch配信を仕事として認めてもらうことができたのです。
――『ハースストーン』以外にはどのようなゲームを配信していますか。
Alliestraszaさん: だいたい『ハースストーン』に全力を注いでいますが、『オーバーウォッチ』のプレイングを配信したこともあります。ランク戦はあまりやらず、カジュアルプレイのみですが。ちなみに、私の妹は『オーバーウォッチ』のランク戦でグランドマスターになってます。
――妹さんも凄腕ゲーマーなんですね!やはり、姉妹で『ハースストーン』や『オーバーウォッチ』を遊んだりもするのでしょうか。
Alliestraszaさん: 住まいが離れているのもあってあまり一緒に遊ばないんですけど、『オーバーウォッチ』で遊ぶことはありますね。でも『オーバーウォッチ』だと腕前の差が激し過ぎて、私のほうから頼み込まないと遊んでくれないんですよ。やるときは「一緒に『オーバーウォッチ』やってください、お願いします!」って頼み込んだりして(笑)。そうすると、妹が上から目線で「ふーん、仕方ないなあ……」みたいな感じに。
――話は変わりますが、Twitchストリーマーとして『ハースストーン』2017年春季選手権に足を運び、会場全体からどんな印象を受けましたか。
Alliestraszaさん: とてもエキサイティングな雰囲気だなと感じました。特に今回は「凍てつく玉座の騎士団」の発表から始まりましたよね。トレイラー映像が出てきた瞬間、そこからテンションも一気に上がったと思います。
――新たに発表された『ハースストーン』の拡張パック「凍てつく玉座の騎士団」には、どのような期待を抱いていますか?リリース後、Alliestraszaさんがどんな配信をしていくのかも気になるところです。
Alliestraszaさん: 発表はとてもエキサイティングでした。コミュニティーの勢いからも、ファンの期待度が伝わりましたね。個人的には「断末魔」の新しい効果が楽しみですが、一番気になっているのはヒーローパワー。リリース後には配信で何かしていくために「3つのテーマ」みたいなものを決めていきたいんですが……忙しくて大変ですね。ストリーマーとしてのスタイルも確立したいですし。
――“Alliestrasza流”といったような、Alliestraszaさん自身のユニークなプレイングということでしょうか。
Alliestraszaさん: そうですね。やはり、リリース後に楽しみなのはデッキを作ること。「あのストリーマーが発明した新しいもの」と言われるようなデッキとプレイングを構築したいです。
――新拡張パックが発表された『ハースストーン』は当然のことながら、Twitchもユーザーインターフェイスや“Bits”などの新機能を盛り込み、進化を続けています。これから『ハースストーン』やそれを取り巻くTwitchカルチャーは、どのように変化していくと思いますか。
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Alliestraszaさん: Twitchさんから「インタラクティブインターフェイス」と呼ばれる機能のベータアクセス権を頂いていて、最近は「視聴者の投票で出すカードを選ぶ」というものにも挑戦しています。「同じ“挑発”持ちでもこっちのほうが投票数が多い」みたいな感覚で選んでいくんですよ。これは『ハースストーン』の新しいプレイングを生み出せるんじゃないかと思ってるんです。
――日本でも『ハースストーン』とTwitchをあわせて楽しむユーザーはたくさんいて、その中にはAlliestraszaさんのファンだという方もいらっしゃいます。日本にいるファンや『ハースストーン』プレイヤーに向けて、最後に一言メッセージをお願いします。
Alliestraszaさん: 日本にファンがいるとは思ってなかったです!(笑)とても驚いていますが……とにかく、支えてくださって本当にありがとうございます。いつか一度日本に行ってみたいと思ってるんです。もし実現したら、そのときは日本からTwitchでゲームプレイを配信したい!これからもよろしくお願いしますね。
――本日はありがとうございました。
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UPDATE(2017/07/09 15:18): ストリーマー名義を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。