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暑い! 一部地域では梅雨明けが宣言されいよいよ夏本番へと突入し、暑い日が続いています。日本では古来より怪談話など恐怖で涼をとりますが、奇しくも先日ご紹介したタイ産新作ホラーゲーム『Home Sweet Home』のデモ版Steamキーを頂いたので、これ幸いにと本作をプレイし恐怖を体験してみました。
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タイ・バンコクを拠点に活動するYggGameが開発する『Home Sweet Home』は、一人称視点のホラーアドベンチャーです。敵と直接戦わずに逃げ隠れしてアイテム収集やパズル解読を行う、近年では定着したジャンルのゲームとなっています。
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主人公は妻の失踪によって人生が大きく変わってしまったTim。長年苦しんだ後に、彼は自宅ではない知らない場所で目を覚まします。なんとか脱出を試みるTimですが、大きな怨恨を抱く女性の霊が彼を追い詰めます。果たして彼の妻の失踪とは一体どのような関係があるのでしょうか……?
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デモは主人公が目を覚ますところからスタート。彼は初めて見る場所に困惑しつつも、落ちていた懐中電灯を手に歩みを進めます。部屋は薄暗くジトッとした雰囲気に包まれており、否が応でも緊張感が高まります。ゲームの舞台はデベロッパーの拠点と同じくタイとなっており、部屋に散見する小物もアジアンなテイストなので、欧米産のホラーゲームに比べて親近感を覚えるかもしれません(故に恐怖感もUP)。
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探索の途中で現れる女性の霊は神出鬼没で、もし見つかると悲鳴を上げて追いかけてきます。逃げ切れず捕まってしまうと……アウトです。プレイヤーには攻撃手段がないため何とか逃げ、ロッカーに隠れるなどしてやり過ごすのみ。このあたりはステルスゲームと同じ要領ですね。
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このデモ版ではパズル要素がほぼ含まれていないため、30分もかからず終了。ゲームの雰囲気や方向性を伝えるにとどまっています。しかしながら曲がり角で一瞬横切る人影、ラジオから突然流れるお経、目の前で急に落ちる机や棚の上の小物、気づくと構造が変わっている通路など、プレイヤーの恐怖を煽る演出が良い感じで散りばめられており、製品版への期待を高めるものとなっています。
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本作はVRにも対応しているということで、そちらも試してみました。現時点ではOculus Riftのみで、着座+コントローラーでプレイが可能です。通常のモニタでのプレイと違い、VRでは外の世界の情報が入ってこないので臨場感は抜群。もし初回からVRでプレイしていたら途中で投げ出していたかも……。ちなみに、ホラーゲームが苦手な弟にVRでプレイさせてみたところ驚いた拍子に腕を痛めてしまいました。VR酔いに関しては個人差があるのであくまで筆者の体感ですが、ギリギリ大丈夫といったところ。
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舞台設定も含め注目している方も多いであろう『Home Sweet Home』は、PCを対象に2017年9月Steam配信予定(夏終わっちゃいますが……)。日本語インターフェース・字幕への対応も決定しています。公式からは非Steam版のデモが公開されているので、興味がある方は一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
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それでは最後に前回記事で寄せられたコメントの中から気になったものを2つご紹介。
「まーた悪霊タイ産か。楽しみ」
「恐怖ってのはバンコク共通なんだな。タイだけに」
「恐怖ってのはバンコク共通なんだな。タイだけに」
※UPDATE (2017/07/31 15:30): Steamにてデモ版がダウンロード可能となりました。