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ユービーアイソフトのPS4/Xbox One/PC向けアクションゲーム『アサシン クリード オリジンズ』。2018年2月20日からは、古代エジプトをめぐりながら歴史などが学べる新モード「ディスカバリーツアー」が配信開始されました。今回は、ネフェルティティ東京にて実施された、「ディスカバリーツアー」をピックアップしたイベントをレポートします。
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無料アップデートで追加された「ディスカバリーツアー」は、敵との戦闘がなく、時間やキャラクターなどあらゆるゲームプレイの制約から解放され、古代エジプトでの様々な体験をゲームを通じて行える新モードです。アレクサンドリアからメンフィス、ナイルデルタやサンドシー。ギザにファイユームオアシスなど、ゲーム本編で何度も訪れた地をまったく異なる角度から探索できるのが特徴です。さらに、歴史の専門家や考古学者、建築家の協力の元で開発した75のテーマツアーを楽しめ、ミイラの製作工程やスフィンクスの謎、アレクサンドリアの都市計画やローマ軍の装備などを博物館のように学習できます。
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2018年3月7日には、ネフェルティティ東京にて「ディスカバリーツアー」をピックアップしたイベントが開催されたました。イベントには、ユービーアイソフト代表取締役社長 アジア地域代表取締役であるスティーヴ・ミラー氏が登壇。「10周年を迎えた『アサシン クリード』シリーズは、歴史的な転機や生活様式を探求。最新作『アサシン クリード オリジンズ』は、開発チームの熱意によって教育ツールでも活用できるレベルで古代エジプトを再現しました」と述べました。そして、「ビデオゲームがその枠を越え、知識の源として活用していただければ幸いです」とコメントしました。
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続いてゲストとして、TV番組でエジプトを訪れたばかりの女優の酒井 美紀さん、古代エジプト美術館の創設者である菊川 匡さんを迎えてトークセッションが行われました。なお、「ディスカバリーツアー」では主人公のバエク以外に、クレオパトラやカエサル、一般のエジプト人など様々なキャラクターでプレイが可能です。今回はクレオパトラが選択され、いくつかのツアーが紹介されました。
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「アレクサンドリアの大図書館」のツアーでは、90万冊の本が置かれた巨大な図書館を見学し、旅人が持ってきた書物を国が手に入れ、複製したものを旅人に返すという独自のシステムを紹介。現在のアレクサンドリアはヨーロッパ的な街並みで都会であると伝えた酒井さんは、膨大な書物を前に感嘆の声をあげる一幕も見られました。また、エジプト訪問時に銅貨を発掘された酒井さんですが、イベントでは菊川さんが高価とされていた金貨を持ってきており、美しい輝きに魅せられていました。
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生活様式に関するツアーでは、「古代エジプトのファッション」が紹介されました。階級や男女に関わらず、イヤリング、指輪やブレスレットなどをしていた古代エジプト人たち。ここでも菊川さんが博物館から実際に使われていた真珠やスカラベのネックレスを持参しており、酒井さんの服に合わせてコーディネートをしていました。庶民は真珠や皮のアクセサリー、地位が高くなると装飾品の数や意匠が細かくなるとのことで、菊川さんは「エジプトといえば巨大建造物ですが、手先もとても器用だった」と伝えました。
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続いて、ピラミッドの話を交えつつ、「ミイラの製作工程」が紹介されました。ピラミッド内部に実際に用いられていたタイルを実物と照らし合わせ、作中の質感のリアリティに感動したとのエピソードを明かした菊川氏。エジプトでは様々な香辛料が街中で売られているそうですが、ミイラの製作過程でもたくさんの香料が使われていることに、酒井さんは「歴史を感じますね」とコメントしました。なお、自身の博物館では人のミイラ以外に猫やハヤブサのミイラを保管されている菊川さんですが、作中で紹介されるミイラ製作はグレードの高いものとのことだそうです。
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最後に、菊川さんは「私の目から見ても古代エジプトの当時の様子が細部に渡って忠実に再現されており、教育的なツールとして学ぶ方が増えればうれしいですね。また、何が出てくるのか分からないわくわく感も味わえるので、とてもおもしろいと感じました」と述べました。酒井さんは「ディスカバリーツアーを通じて古代の人たちの生活や歴史を体験できました。このコンテンツを通じて学びの世界に行ってもらえたら、私もわくわくしましたし、子どもたちもとても喜ぶのではと思います」とコメントしました。
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以上、『アサシン クリード オリジンズ』の新モード「ディスカバリーツアー」イベントレポートをお伝えしました。イベントではエジプト料理も振る舞われ、古代エジプトにタイムスリップしたような体験となりました。