◆『II』『III』しかやってないのはもったいない
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シリーズで唯一、初代『ダークソウル』のみが現世代機で出ていなかったこともあり、『II』『III』しかやってないという方も意外といるのではないでしょうか。それは実にもったいないことです。システム上、多少の古さを感じてしまうことはあるかも知れませんが、シリーズの世界をより深く楽しむならば、初代の存在は外せません。
■あの武器、あのボスの“元ネタ”を探しに行こう
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初代『ダークソウル』では、オープニングおよび本編で、シリーズの原初となる物語を垣間見ることができます。いかにしてソウルが見出されたのか、王と古竜との争い、火の時代の始まりと終わり…などといった『II』『III』では断片的にしか語られなかったものを目にしたり、体験できるのです。初代をプレイすることで、シリーズの世界がどのようなものの上に成り立っているのかを、想像する手助けになります。
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『II』『III』の“元ネタ”が多数あるのも初代ならでは。ネタバレになるので多くは語りませんが、『II』では“古い竜狩り”、“武器屋 オルニフェクス”、“鐘守のガーゴイル”、“栄華の大剣”などの元ネタが初代にあります。『III』では、物語全体でちょくちょく初代の話が出る他、“アノール・ロンド”、“火継ぎの祭祀場”、“神喰らいのエルドリッチ”などが該当します。また、DLCの「ASHES OF ARIANDEL」「THE RINGED CITY」も初代とのつながりが示唆されています。
■初代『ダークソウル』だけのユニークな一面
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初代にしかないユニークな仕様があるのも見逃せません。例えば「人間性」。初代ではこれを篝火にくべることでエスト瓶の補充量を増やしたり、生身になることができます。『II』『III』のように、アイテムさえあれば好きなタイミングで生身になれるわけではなかったのです。また、貯め込むことでステータスが上昇し、人間性の数によって攻撃力が変動する武器もあります。物語上でも重要な意味を持つ、初代を象徴するシステムです。
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オンラインでプレイしていると、時折地面に白い輪が現れることがあります。これは「共鳴」システムのサインであり、オンライン上の見知らぬプレイヤーが近くで「奇跡」を使用すると、自分の世界にサインが現れます(バグではないですよ!)。このサインの近くで「奇跡」を使用すると、威力や回復量が上昇します。
「ベイグラント」というユニークなシステムもあります。これは誰かの捨てたアイテムが、別のプレイヤーの世界に現れるというシステム。捨てた覚えのないアイテムが落ちていたら、それはどこからか流れ着いた物です。アイテムは誰かに拾われないままある程度の世界を移動すると、モンスターへと変化します。遭遇率はかなり低いので、見つけたら逃さないように。また、ロストした人間性もベイグラントの対象になります。この場合は、「人間性の精霊」というカニの様なモンスターに変化し、別プレイヤーの世界に現れます。こちらもかなりレアです。
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「共鳴」も「ベイグラント」も、かなり実験的なシステムではありますが、ロードランの“時空がゆがんでいる”という設定をうまく利用したものとなっています。当然ながらオンライン人口が多いほうが発生率は高くなるので、体験したいのであれば発売日直後からプレイを始めるのをオススメします。
その他にも、武器の強化方法が少し複雑になっていたり、属性派生に「神聖・邪教・混沌(『III』の混沌とは仕様が異なる)」というものがあったりといった違いもあります。約7年前のゲームであり、多少混沌としていたり古臭さを感じてしまうところはあるかも知れませんが、『II』『III』しかプレイしていないプレイヤーにとっては、新鮮なものに映るはずです。
国内外問わず多くのファンから支持を受け、今や日本を代表するAAAタイトルとなった『ダークソウル』シリーズ。その原点が、より美しく快適になって蘇ります。7年経っても色あせない絶妙なゲームデザインに世界観、そしてシリーズならではの達成感や喜びを、ぜひ味わってみてください。
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『ダークソウル リマスタード』は、PS4/Xbox One/Windows版が発売中。ニンテンドースイッチ版は2018年夏発売予定です。価格は、パッケージ版が4,800円(税別)、ダウンロード版が4,300円(税別)です。