同作は、1980年代台湾の古いマンションを舞台にした心霊ホラータイトル。高い没入感と恐怖・そして驚きを持つ同作は多くのユーザーに受け入れられ、業界アナリストDaniel Ahmad氏の報告によればSteamでは4,000件以上のレビューを瞬く間に獲得、評価も95%ものポジティブな評価が寄せられ「非常に好評」となっていました。
しかしながらある問題の発覚を境に多くの批判を浴びてしまう事態に発展してしまいます。その内容とはゲーム内コンテンツに散りばめられた「中国への政治的批判」。特に批判の対象とされたのがゲーム内に登場する符呪に記載された内容が、中国において習近平国家主席が以前「くまのプーさん」に例えられたことを厳しく規制したことを揶揄したものであったとのことです。
問題が発覚した直後にRed Candle Gamesは内容を差し替えましたが、同作を問題視する動きは収まらず、結果としてSteamの評価はまたたく間に12,000件以上の45%、「賛否両論」に。中国においての同作販売を含む『還願』に関する情報はシャットアウトされ、パブリッシャーからの契約も解除、違約金を支払う事態へと発展してしまいました。
Red Candle Gamesはこの事態の発生について、「開発初期にチームの1名が入れたものに気付かなかったため」と説明、同社の立場を表すものではないとしながらも、多くの人々を傷つけた全責任は自身にあるとして謝罪を行っています。そして、改めて今回ゲームの予期せぬクラッシュの修正などのQAチェックを再度実施すると共に、批判への対応や同様の問題がないかをチェックするために今回の一時販売中止を発表するに至りました。
日本のユーザーからしてみれば驚きの理由で販売中止となってしまった『還願』ですが、果たして、無事に販売再開は成るのでしょうか。なお、Game*Sparkでは同作の紹介記事も掲載しています。
関連リンク
編集部おすすめの記事
特集
ニュース アクセスランキング
-
ダンジョンRPG『エルミナージュ』家庭用シリーズ第1弾は『エルミナージュ オリジナル』に決定!発売時期は2025年夏、ゲーム画面や詳細は3月下旬に公開へ
-
【PC版無料配布開始】魔法が自作できる見下ろしアクションADV『ミストラリアの魔術師』Epic Gamesストアにて
-
『モンハンワイルズ』のキャラメイクは「顔テクスチャ」が決め手!あえてデフォルト顔を使って、“美人”のコツを紹介
-
3DダンジョンRPG名作『エルミナージュ』シリーズ、現行家庭用機で復活!第一弾は2025年初夏予定―続報は2月の中旬すぎに
-
「やだ…私のゲームまるまるコピーされて売られてる…!?」海外ゲーム制作者、掲示板で告発
-
『モンハンワイルズ』西野七瀬さんが、久々復活のイャンクック狩猟にチャレンジ!しかし開発陣からは「本作では別の先生役がいる」とも
-
「90歳になってもゲームを更新していたら面白いと思う」―エリック・バロン氏が『Stardew Valley』の更新はいつまでも続けていたいという考えを明らかに
-
【大喜利】『ゲームキャラが書いた謝罪文にありがちなこと』回答募集中!
-
『ダークアンドダーカーモバイル』タイトル変更の見通し―KRAFTONとIRONMACEの契約終了で
-
『Elona 2』開発元が原作者との契約資料を公開―開発におけるIPの独占的、永久的利用を許諾する内容明かされる