破戒僧との激闘が繰り広げられた実機プレイ
次はゲストとして『Bloodborne』でプロデューサーを務めたSIEの山際眞晃氏が登壇。山際氏は「ゲームメディアなどのプレイレポートを見ていると、どこも「いい意味でよく死ねる」と言っていますが、実際どれくらい死ねるんですか?」と北尾氏に質問。北尾氏は「(これまでのフロム・ソフトウェア開発作品と比べて)簡単にしようとも難しくしようともしてはいないのですが、新規タイトルだけにこれまでのセオリーは通用しません。そこが死にやすさにつながっているのでは」と答えました。
さらに本作のリードゲームデザイナー、山村氏が登壇して、炎上する平田屋敷での実機プレイも披露。忍義手の鍵縄を使った高速移動や隠密行動からの盗み聞き、忍殺など、本作ならではのプレイが展開されました。ステージには"鬼仏"が点在しており、これが『DARK SOULS』でいう篝火にあたるとのこと。鬼仏に祈りを捧げることで体力の回復やスキル習得などが行え、その代わりに周囲の敵が復活します。


写真右:高所から見下ろすと敵がワラワラ……正面突破はかなり厳しそうです
手堅く敷地の奥へと進み、いよいよボス戦というところで、北尾氏から「本作ならではのアクションはここまでにやってくれたので、ボスにはあえて正面からぶつかってほしい」となかなかの無茶ぶりリクエストが。山村氏はNPCの侍と協力して2人でボス「うわばみの重蔵」とその手下たちに突撃! NPCが重蔵の相手をしている間に取り巻きを倒すという手堅い戦いでなんとか一対一に持ち込むも、ギリギリのところで敗れてしまいました。

その次はフロム・ソフトウェア作品の大ファンだという作曲家のTeddyLoid氏が登壇し、"不死斬りレターオープナー"の来場者プレゼントをかけてボス「破戒僧」に挑戦! 破戒僧が辺り一帯を霧に包んで幻影で攻撃してくるようになると鍵縄で木から木へと高速移動してやり過ごすなど、TeddyLoid氏は手慣れた戦いで健闘しますが、あともう少しというところで敗北! せっかく来場者へのプレゼントがかかっているのだからと山村氏が再挑戦すると、破戒僧の攻撃をほぼ完全に見切っていた山村氏は弾ける攻撃を片っ端から弾きまくり、何度も忍殺を決めることで圧勝してみせました。


破戒僧は昨年の東京ゲームショウに出展されたバージョンでも戦うことができ、そこでも多くのプレイヤーを叩き伏せましたが、なんとそれでも製品版よりは弱めに調整されているとのこと。製品版ではさらなる苦戦が期待(?)できそうです。
イベントでは北尾氏による一問一答コーナーも行われ、新たな情報が明らかになりました。まず、本作にはエンディング分岐があるとのことです。エンディングは複数用意されており、プレイヤーの選択や攻略次第で結末が分岐するそうです。また『DARK SOULS』などと同じように本作は周回を繰り返すほど難しくなっていきますが、さらに1周目からでも任意で敵を強化できる要素が用意されているそう。その分取得経験値も増加するとのことですので、アクションに自信がある人は試してみてはいかがでしょうか。
次の質問は主人公が使える武器について。右手で振るう武器は基本的に序盤から持っている刀のみ。左手の忍義手で使える忍具は、探索で見つけたり店で買ったりして増やしていくとのことです。忍具は強化することで、手裏剣一つ取っても貫通性能や多段ヒット性能の付加など、性能にかなり幅を持たせられるようです。刀とさまざまな忍具の組み合わせは、これまでのフロム・ソフトウェア作品に劣らぬバリエーションを生んでくれそうです。


最後に北尾氏は「『DARK SOULS』とも『Bloodborne』とも異なるゲームを作ろうという思いで、チャレンジブルなタイトルになりました。新鮮な気持ちで楽しんでいただければ幸いです」と語り、イベントは締めくくられました。フロム・ソフトウェアとActivisionの共同開発によるPS4/Xbox One/PC『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』は3月22日に発売予定。価格は7,600円(税別)となっています。

(C)2019 FromSoftware, Inc. All rights reserved. ACTIVISION is a trademark of Activision Publishing Inc. All other trademarks and trade names are the properties of their respective owners.