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illfonicが開発を担当する、映画「プレデター」を取り扱った非対称マルチアクションゲーム『Predator: Hunting Grounds』。本記事では、東京ゲームショウ2019にて行われた同作のメディアセッションの様子をレポートとしてお伝えします。なお、今回のセッションは同イベントにてメディア向けに公開された試遊版を下敷きにしたものであったため、こちらのプレイレポートもあわせてどうぞ。
今回のセッションでは、IllFonicのCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のジャレッド・ゲリッツェン氏とCEO(チーフ・エグゼクティブ・オフィサー)のチャールズ・ブランガート氏が登壇。両氏はゲームの概要を説明し、この作品のテーマが「狩るか・狩られるか」であると話しました。
続いて、両氏は同作のいわゆる「サバイバー」ポジションである「ファイアチーム」について解説。試遊で明かされたFPS視点でのプレイや勝利条件に加え、彼らが自分自身に泥を塗ることでプレデターの「ヴィジョン」を欺くことが出来ることを明かしました。ただし、この泥は攻撃や移動などで徐々に剥がれ落ちてしまうとのことで、プレデターの眼を意識しながら使う必要があるそうです。
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また、製品版では武器のカスタマイズやスキンの変更も可能とのことで、ミリタリー色が強めになるようでしたが、プレイヤー好みのキャラクターを用意できる可能性も示されました。加えて両氏はプレイ時点でのプレデター/ファイアチーム振り分けについても言及。どちらかを選択してゲームに参加するほか、「どちらでもよい」を選択してマッチに参加することも可能にする予定だと明かしました。ちなみに、上記のスキンなどのアンロック要素はゲーム内で獲得したポイントで解放可能とのこと。
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次に、両氏は「キラー」ポジションである「プレデター」について説明し、こちらでは新たに瀕死状態になっても逃げるための猶予を獲得できるパッシブスキル「セコンド・ウィンド」の存在を明かしました。なお、試遊版では2種類(リスト・ブレイドとプラズマキャノン)のみしか選択できなかった武装ですが、製品版にはさらに複数の武装が登場するとのこと。
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また、両氏は新作のモチーフとして「プレデター」を用いた理由についても言及。『Friday the 13th』開発後のミーティング中に、チームから新作に「プレデター」を使ってはどうかというアイデアが出され、スタッフの中に「プレデター」ファンが多かったこともあり、そのまま採用されたというエピソードを明かしました。
ちなみに、ゲームを非対称対戦にしたのは、映画におけるプレデターの強さを表現しつつ、バランスの取れたゲームにするためのアイデアだったとのこと。両氏は最後に、日本での人気を期待するメッセージを送り、セッションを締めくくりました。
非対称対戦ジャンルにおける新たな注目作とも言える『Predator: Hunting Grounds』ですが、国内PS4向けに2020年内発売予定。その他、作品の概要やトレイラーについては公式サイトなどからチェックしてください。