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Paradox Interactiveは、先日ドイツ・ベルリンにて行われた「PDXCON 2019」にて、禁酒法ギャングストラテジー『Empire of Sin』の新たな紹介を行いました。
同作は1920年代アメリカ禁酒法下のシカゴの街においてギャングのボスとして13年を過ごし、犯罪帝国を築き街を牛耳ることを目指すストラテジーです。プレイヤーはアル・カポネのような実在人物と架空キャラが入り交じる14名の中からボスを選択し、様々な施設の運営や制圧を通じて勢力を伸ばしていくことになります。
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ゲームの進行はマップ上ではリアルタイム、一旦戦闘へと突入すれば各キャラクターがターン毎に2つのアクションポイントを用いて行動する、ターン制戦術ストラテジーが展開します。
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経営部分では、酒には品質や市場の概念があることなどが特徴。酒蔵や娼館などの設備には守衛を置いたりのアップグレードも可能です。もちろん倒すべき他のギャングたちとの交渉要素もあります。
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本作の特徴であるのが個性豊かなNPC部下。それぞれに特殊能力があるだけでなく、関係性やそれによる特殊効果、ゲーム内での関係の発展など濃厚なRPG要素に繋がる部分を感じさせる内容です。メディア向けのFAQではカスタムキャラクターの要素についても触れられていました。また、ゲーム期間の13年経過後も、ゲームをそのまま続行すること自体は可能な模様です。
今回プレイできたデモは、ボスを選択、複数回の戦闘と簡単な施設アップグレード、会話シーンを体験することができるもの。デモで要素が少ないためであるのかも知れませんが、全体的には経営ゲームではなく、戦術ストラテジーゲームとしてのゲーム性が押し出されている印象を受けました。
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戦闘はこのタイプの戦術ストラテジーとしては簡単すぎず難しすぎずといった仕様。詳細な部位狙いなどはないものの、キャラの体力も少なくなく『XCOM』ほどにはやられやすくありません。カバーや臨機射撃などの基礎要素はもちろんあるほか、やられた味方も止めさえ刺されなければ復帰は容易です。
一方、キャラクターの関係性要素は戦闘シーンでも健在。筆者のプレイ時には、仲の良い味方が窮地に陥ったキャラクターが銃を突然乱射、複数の敵を一度に撃退するなどの行動を見ることもできました。
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今回のデモ時点では、戦闘パートとリアルタイムパートのバランスや、キャラごとの関係性要素、などが相まって本作リードデザイナーのブレンダ・ロメロ氏が過去に所属していたSir-Techの名作『Jagged Alliance 2』のマップ規模を下げて、代わりにサンドボックス感を増したゲームのような印象。今回の時点ではまだアルファとベータの中間ということで、果たして今後どのように変化していくのか楽しみな一作です。
『Empire of Sin』はSteam及び海外PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに2020年発売予定です。
<取材協力:DMM GAMES、Paradox Interactive>