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発売を目前に控え、2020年2月28日から3月1日までの期間限定で「最終体験版」の配信が決定した『仁王2』プレミアム体験会が秋葉原で開催されました。
2020年3月12日の発売が迫る本作は、大ヒットを記録した前作『仁王』を上回る期待と向き合い、度重なる体験版を送り出してきました。プレイヤーから得られた反響を積極的に開発へ取り入れるというコミュニケーションは、いよいよ結実を迎えようとしています。
今回の体験会では、専用に準備された体験版がプレイ可能となっており、プロデューサー兼ディレクターの安田文彦氏による対談など、ステージイベントも合わせて行われました。最近の新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、イベントは事前登録者のみの参加となってしまいましたが、限定体験版を遊んだプレイヤーへ直接その感想を伺えましたのでご紹介します。
特に向上した「サウンド」と「爽快感」
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体験版は本作の最初となる「十三桜」というステージを丸々遊べるものとなっていました。90分のプレイでクリアできた参加者にはTシャツがプレゼントされるというサプライズも。
Game*Sparkの取材でお話させて頂いたのは2名の参加者でした。まずは、前作『仁王』をやりこみ、これまでの体験版も全て手を付け、意見もしっかり出されていたという方です。
──本日はお時間を頂きありがとうございます。体験版はクリアできましたか?
「さすがに難しかったのですが、なんとかクリアできました!!素直に楽しかったです。製品版が待ち遠しいですね」
──率直に伺います。体験版で最も印象に残った点をお聞かせください。
「爽快感は断然、良くなっていると感じます。特にサウンド・エフェクトの向上が素晴らしく、この影響は大きいのではないでしょうか。実は、これまでの体験版を通し、特に気になったこととして意見を出した部分なので、製品版の期待が高まります」
──前作と比較してみていかがでしょうか。
「リトライのしやすさは良い方向に舵を切られたと思います。あくまでも”死にゲー”としての難易度そのものは落とさずにいながら、ボスへの再挑戦にはあまりリスクを考慮せずにいられるなど、気持ちよく遊べると感じましたね。
また、とにかく”操作している感じ”がより良くなったと思います。決して難易度が易しくなった訳ではないのですが、キャラクターの重さが程よく解消されて、思った通りに動いてくれるという安心感が強かったですね」
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──作品の雰囲気についてはいかがですか?
「今日の体験版には無い部分ですが、私は豊臣秀吉が好きで『仁王2』のシナリオはとても楽しみにしています。竹中直人さんは適役だと思いますね。ステージの雰囲気もより細かく作り上げられていると思います。製品版を見てみないとわかりませんが、もし海外の要素が少なめなら、DLCで出してくれないかな……?」
──イベント記事の読者へ敢えてアピールするならどの点をプッシュしますか?
「やはり爽快感です! 体験版だけでも前作を上回っていると感じます。前作で海外のプレイヤーにも高い評価を得ていた部分ですから、間違いないと思いますよ」
「難しい」ことに変わりなし!?90分では足りない!?
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本来は当日受付での体験も予定されていた今回のイベントですので、前作を遊んでいない参加者も想定されていました。二人目にお話を伺った方は、そんな「初心者」の視点で語って頂きました。
──90分の体験版はいかがでしたか?
「ハッキリ言います、難しいです。クリアには辿り着けませんでしたね。こうしたジャンルのゲームだと受け取っていいのでしょうか?」
──長丁場の後でお時間を頂いてありがとうございます。『仁王』シリーズは本日が初めてということですね。こうしたジャンルを「ソウルライク」などと呼ぶこともあります。
「たまたま知り合いから話を聞いて応募してみたところ当選しましたので、せっかくだからと参加しました。まさかこんなに難しいタイトルだったとは……というのが率直な感想です。全てのボタンを余すことなく使いますし、たくさんの構えやモード切替があり、90分では全てを把握できずに終わってしまいました」
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──シリーズに慣れているプレイヤーであっても、まずはとにかく失敗を繰り返すというタイプのゲームです。どんな点が難しいと感じましたか?
「そうですね、とにかく敵の攻撃の予備動作を見極められないと感じました。(会場を見回して)いま遊ばれている人達は、しっかり見極めて倒しているんでしょうか?」
──とても一度や二度では無理だと思います。とにかく観察しているうちに、実はこんな予備動作のヒントがあった、といった気付きを蓄積していく面白さを楽しむといった所です。
「もっと時間が欲しかったですね。チュートリアルは簡潔にまとまっていて把握しやすかったので、もう少しやっていけば、思った通りの操作ができそうだという感覚は持てました。でも、基本的にはすぐにクリアできなくて当然だと知って安心しました」
──月末に体験版が配信されますので、ぜひじっくりと試してみてください!作品の雰囲気はいかがでしたか?前作の主人公はイギリス人で、国外の要素もありました。日本の俳優の演技も高く評価された作品です。
「妖怪と刀という要素を素直な怖さでよく表現できていると思います。『仁王2』は日本だけが舞台なのでしょうか?海外の方にウケるかどうかはわかりませんね。個人的には、ゲーム内に俳優が参加していると”表面的”なのではないかと身構えてしまいます。しっかりと、アクションなどのゲーム性で勝負できているなら歓迎です。そのあたりを確認するためにも、最終体験版を遊んでみたいと思います」
刮目せよ!「最終体験版」まもなく配信
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2020年2月28日から3月1日までの期間限定で「最終体験版」がオンライン専用で配信されます。最終体験版では、これまでに行われていた体験版には登場しなかったボスなどのキャラクターにも触れられるとのことです。
キャラクタークリエイト情報については製品版へ引き継げますので、いつも「キャラクリに時間が掛かってしまう!」とお悩みの方も、まずは最終体験版で主人公を作りながら、発売日までの期間を待ってみてはいかがでしょうか?
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電ファミニコゲーマー編集長の平信一氏(右)による対談
ハードな難易度を誇るパッケージ販売のコンシューマータイトルとしては、体験版のリリース頻度は特に高い印象だったと言えるでしょう。『仁王2』はプレイヤーから送られた意見を直接的に反映し、改善を繰り返してきました。
体験版プレイヤーインタビューの中で「サウンドの改善」が言及された通り、そのコミュニケーションは大手のゲームメーカーであることを差し引いても、プレイヤーにとても近い取り組みだったと評価できるのではないでしょうか。
日本文化の王道とも言える「カタナ」と「妖怪」をダークファンタジーとして描き切る『仁王2』は、2020年3月12日に発売予定です。