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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年3月24日にNinja TheoryよりPC/Xbox One向けにリリースされた『Bleeding Edge』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Bleeding Edge』とは
『Bleeding Edge』は、4vs4の近接攻撃を主体としたPvPのチーム対戦型タイトルで、チームメイトとの連携とともに、目標制圧やキャプチャー・ザ・フラッグ的なルールを楽しめるタイトル。キャラクターは全てメカにより強化がされており、サイボーグ感も溢れています。ゲーム性としては非常にカジュアルで、操作に自信がない初心者でも安心してプレイができそうです。
『Bleeding Edge』の実内容に迫る!
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Steamでプレイできるタイトルでは珍しいなと思ったのが、Microsoftのアカウントが必須な点。ゲーム起動直後にログインを求められるので、IDとパスワードを入力してログインし、ゲームに対して許可を出し、使用許諾にOKを押すまでが準備です。なお、途中でキャンセルをするとログインからやり直しになるため、少し面倒さを感じます。
ゲームルールは既存タイトルでお馴染みのものが多数
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本作で採用されているゲームルールは、マッチング時には選べないため全てを確認できていないかもしれないですが、『オーバーウォッチ』をはじめとする各種FPSでお馴染みの、ポイントを制圧して自チームの得点を稼いでいく目標制圧、そしてキャプチャー・ザ・フラッグ的なパワーコレクションといったモードをプレイすることができます。どのモードでも4vs4のPvPになっていますが、マッチングまでの時間と、マッチング後の待機時間に抜けていったプレイヤーの補充に非常に時間がかかることが最初に感じた欠点でしょう。筆者の入ったマッチでは抜けたプレイヤーの補充の待ち時間に耐えきれずに抜けていったプレイヤーが続出し、最終的に5分程度待つこととなりました。
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ゲームとしては、個性豊かなメカで強化されたキャラクターを合計11体の中から選び、プレイすることになります。キャラクターはそれぞれ固有の攻撃方法とスキルを3種持っており、うまく使い分けていくこととなります。しかし、ここにも欠点と呼んで良いのかわからない点がもう1つ。キャラクターがあまりに他有名タイトルのものに酷似しているということ。あえて具体的な名前は出しませんが、キャラクターの外見やスキルセットが『リーグ・オブ・レジェンド』や『オーバーウォッチ』で見たような……というよりは使ったことあるなぁこのキャラ、というような印象を与えるほど。モチーフが表に出過ぎな感じは否めません。
なお、筆者が使用したのは近接主体ではなく遠距離主体でしたが、回避をきっちりと使うことができれば近接の相手に対して優位に立ち回ることができ、さらにチーム連携次第では全くフォーカスを食らうことなく戦闘が終わってしまうということも多々ありました。この点は強さから考えてもゲームのコンセプトからずれているような気がします。
ダメージ自体は低め、チームゲームであってソロゲームではない
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全体的なゲームプレイの印象として、他の競技系タイトルと比べても、非常にカジュアルな作りになっていると言えます。まず、ゲームそのものがTPSというのもあり、敵の位置も結構表示され続けるため、索敵が非常にしやすいということ。さらにオートエイムが搭載(解除は不可)されているため、Aimの必要性が全く無いこと。何よりも1vs複数の戦いをひっくり返すことができないことが上げられます。特に最初の2つは敵を見失ったり、操作に慣れていないプレイヤーにとってはとっつきやすい理由となりますが、最後に関しては初心者向けとは言えども、逆に上級者はそれ以上のことができないことになってしまい、頑張ったらなんとかできる……!という試合がほぼなくなってしまいます。そういった意味でゲームそのもののスキルキャップは低いと言えます。
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さらにどのキャラクターでもダメージが低いため、当てても当てられても結構耐えられてしまうこと。また、ヒールの回復量もかなり多いため、ヒーラーが上手く立ち回れば複数人が削られていても、結果的になんとかなってしまう場面がありました。逆にチームとして1人にフォーカスができてさえいれば、戦闘で勝つことは非常に容易。ある程度以上FPSタイトルなどに慣れているプレイヤーであれば、前述の理由も含めやれることが少ないため、飽きがすぐに来てしまいそうです。
マッチ終了後のUI周りは手が込んでいる
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マッチ終了後は戦績が表示されるだけ、と筆者が勝手に思い込んでいたのですが、実はマッチのハイライトが表示される項目が用意されています。どのタイミングの戦闘がピックアップされているかはわかりませんが、映像としてはかなりダイナミックに戦闘シーンが映し出されていて、見ていても面白く感じます。マッチがかなりワンサイドゲームになっていたため、最も面白さを感じたのがハイライトとなってしまいましたが、結構見ごたえがあるように思います。その戦闘シーンが記憶にあるかどうかは別として。
日本語対応はしているものの不完全
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本作のSteamストアページによると、日本語にはインターフェイスが対応しているとのことですが、チュートリアルの一部では日本語化が済んでいないようで、英語のメッセージが表示される部分がいくつかありました。操作方法は起動直後からみっちりと教えてもらえるため覚えやすいですが、複雑になってくるあたりで突然英語になったため注意が必要かなと思います。翻訳自体はナレーションやスキル説明などでも、ほぼ違和感を感じませんでした。
価格に価値を見いだせるかどうか
本作は執筆時点で3,132円と、基本プレイ無料が多い中、そこそこの価格で販売されています。しかし、本稿を通して述べてきたように、価格に対してキャラクターやゲーム性のオリジナリティがほとんど感じられませんし、筆者個人としては、この金額を取ってここまで露骨にパクっていいものなのかと思っています。できればモチーフはわかれど、ある程度のタイトル独自のオリジナリティは欲しいですし、何ならデザインだけでインスパイアではなくパクリと思えてしまうようなものは、極力見たくありません。
一方、3,000円程度でカジュアルでコントローラー対応のTPSがプレイできるという意味では、PCをメインでプレイしてきた筆者は恩恵を感じませんが、コンソールでゲームの面白さを知り始めたプレイヤーや、友人と気軽に遊びたいといったプレイヤー層であれば、悪くはない選択肢かもしれません。しかし、全体のプレイヤー数やゲーム中に感じたラグなどを加味すると、あまりおすすめはできません。プレイヤー数が少なければ、そもそもゲームとして成立しなくなるため、プレイすらできなくなってしまうのですから。
『Bleeding Edge』は、3,132円(税込)で、現在PC/Xbox One向けに販売中です。
タイトル:Bleeding Edge
対応機種:PC/Xbox One
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年3月24日
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:3,132円(税込)