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『Arma 3』『DayZ』などを手掛けるチェコの開発会社Bohemia Interactiveの株式の大半を、中国のテンセントが入手したことが明らかになりました。
海外メディアThe Informationによると、テンセントが購入した株式はおよそ70%から80%で、購入額は約2億6,000万ドルとのこと。両社は2018年にも提携を行っており、サンドボックスゲーム『Ylands』を中国国内のプラットフォームWeGame向けにリリースした実績があります。
なお、今回の株式購入について海外アナリストのDaniel Ahmad氏は、「テンセントには自社ブランドのサンドボックスゲームがなく、『マインクラフト』を中国で販売する権利を保有しているNetEaseとの競争をさらに強化するため」ではないかという分析を行っています。
Just for information, news about @bohemiainteract being acquired by Tencent are NOT true. BI remains independent and keeps working on its very Bohemian games. Now back to making some... :)
— Ivan Buchta (@IvanBuchta) June 3, 2020
ですがこうした報道が流れる中で、Bohemia Interactiveの現役ゲームデザイナーであるIvan Buchta氏は自身のTwitterアカウントにて、この買収を「事実ではない」として否定。同社は現在でも独立性を保ったままでゲームを作り続けているとしています。記事執筆時点で、テンセントおよびBohemia Interactiveの公式声明などは発表されていません。
なお、The Informationの独占記事に対し、同社のマーケティング責任者Petr Polacek氏がそれを否定する声明を発表しています。これは、チェコの日刊紙「Hospodarske noviny」に対して答えたもの。PC Gamerによると同氏は「テンセントは我々を買収しておらずスタジオは独立したまま」であり、「この情報の出所は不明である」とのコメントを発表しています。
※UPDATE(2020/6/3 18:50):Ivan Buchta氏のツイートを記事に追記しました。
※UPDATE(2020/6/3 23:40):PC Gamerによる地元新聞紙の内容を追記しました。