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ライアットゲームズが開発・運営する5vs5のFPS『VALORANT』。本作は『Counter-Strike』シリーズのように、勝利や敗北、キルなどによって獲得できるクレジット(マネー)が決まっていて、獲得した金額で自身の装備を整えていきます。本稿では初心者ガイド第1弾に続いてマネーシステムについて完全解説し、どういったタイミングではどういう戦略が取れるかといった方法もガイドしていきます。
マネーシステムのどこが難しいのか
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本稿を執筆するきっかけとなったのは、フレンドとプレイしていた際に聞いた「とりあえずわからないから好きなものを買っている。でもお金が足りないし装備も物足りない!」という一言。筆者は『Counter-Strike』シリーズを長くプレイしていたため、マネーシステムについては理解していたのですが、触れたことのないプレイヤーにとっては「装備を買うためのお金」というだけの認識になるのも当然です。このシステムを理解すれば、更に有利にラウンドを進行することができるでしょう。
多くのプレイヤーは、マネーシステムの最も重要なポイントである「ラウンドごとにお金の管理をして、負けていても対等に戦えるラウンドを作り出す」といった戦略的要素を知らないがために、ただただ不利を背負ってしまっているようです。
基本のシステムを覚えよう
本作でクレジットを入手可能なのはラウンドの勝利・敗北と連敗ボーナス、そしてキルとスパイク設置となっています。もらえる金額は以下の通り。
キル:200
スパイク設置:300
勝利:3,000
敗北:1,900
連敗ボーナス1x:500
連敗ボーナス2x:1,000
*敗北時は2回目以降、敗北+連敗ボーナスとなる
このように、勝利すればクレジットを多く獲得できますし、敗北し続けても逆転しやすい状況が作れるといった形式になっています。しかし、当然ながら「勝利がクレジットを貯めるための最大の近道」であるのは明らかですね。
まずは用語を覚えよう
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マネーシステムにより、「装備を買わないラウンド」「強引に装備を整えて勝負にでるラウンド」といった戦略が有効になってきます。まずは以下の用語からチェックしていきましょう。
- フルエコ:全く装備を買わないこと。クレジットを貯めることに全力を注ぐ。
エコ:装備を買わないこと。クレジットに余裕があれば、多少買っても良いが、次のラウンドでARとヘヴィーシールドが買えない程度の額であれば、購入は控えるべき。
フォースバイ:クレジットが足りなくても、ある範囲で買える最も強い装備を買うこと。
バイ:普通に装備を買うこと。いわゆる通常のラウンド。
フルバイ:フル装備を整えること。本作で言えば、強いメイン武器とヘヴィーシールド、スキルを全部購入といったところ。
上記用語は「状況的に厳しい順」に並べています。買う・買わないの選択肢だけでも、思った以上に戦略があると感じた方は少なくないのではないでしょうか。
どういう時にどういう戦略を取れば良いのか
筆者がプレイしていて感じたのは、「1stラウンドを勝利した後に、エコやフォースバイをした敵に負け、そのままズルズルとリードを広げられてしまう」という展開が非常に多いこと。勝ったからとは言え、ナメた装備ではすぐに倒されてしまいます。
そんなシーンを例に挙げて、取れる戦略を解説してみます。1stラウンドで負けた後、選べる戦略は大まかに2つあります。1つ目がフォースバイをして2ndラウンドを勝利し、逆転を狙うこと。この場合、1stラウンドでゴーストだけを購入していた場合200クレジット残っていて、そこに敗北で1,900クレジットが入り、合計2,100クレジット持っている計算になります。
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筆者であれば使いやすいSMGのスペクター(1,600)+ライトシールド(400)の合計2,000クレジットで装備を整え、逆転を狙う方法を選びます。スペクターは中距離でも多少戦えるため、2ndラウンドでの逆転を狙うのには最適。1stラウンドでキルが取れていれば、いくつかスキルを購入する余裕も生まれます。
2つ目の戦略が「エコ」をすること。多少でも勝てる自信があれば、ゴースト(500)のみといった形がオススメです。ここでアーマーを買うのは悪手になるので、絶対に控えましょう。この戦略で狙うのは、少しでもキルを稼いでお金を増やすことと、倒した敵の武器を拾って装備を整えること。基本的には勝てないラウンドという認識で行くべきです。そうすると、2ndラウンドで負けても、3rdラウンドでは敗北(1,900)+連敗ボーナス1x(500)の合計2,400クレジットが入ってくるため、そこそこ勝てる装備が買えるようになります。
一方、12thラウンド目は次のラウンドで攻守交代、24thラウンド目は同点だった場合、装備リセットで5,000クレジットで1本先取サドンデスがスタート。こうなれば、持っているお金を使い切るのがオススメです。装備が整っているのであれば、ピストルをゴーストやシェリフなどに変えておくのが良いでしょう。
また、味方は装備が揃っているのに自分だけクレジットが足りず、いまいち装備が揃えられない場合は、アーマーを購入した上で武器を右クリックして「装備を買って欲しい」とおねだりするのも良いでしょう。クレジットに余裕がある味方がいれば、購入してくれる可能性もありますが、購入してもらえなさそうだった場合は、アーマーを右クリックして返品し、自分だけエコで、味方が倒してくれた敵から武器を奪ったりして装備を整えましょう。
ただし、その味方も装備を交換したいかもしれないので、真っ先に取りに行くようなことは避けましょう。取って良さそうだった場合に取るのが理想ですが、激しい戦闘が起きそうな場合はさっと取って戦闘に参加しましょう。
クレジットが中途半端だった場合はどうするの?
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具体的に金額の例を示すと、3,100クレジットでブルドッグ+ヘヴィーシールド、3,700クレジットでガーディアン+ヘヴィーシールドが購入できます。それ以下の場合、筆者なら武器をスペクターにして、残りの金額次第でアーマーをライトに落とすような形で対応しています。クレジットは足りないけどゴリゴリに詰めて倒す!という手をとる場合は、ショットガンも有効な選択肢になります。状況にもよりますが、ロングレンジで戦う必要があれば強力なDMRのガーディアンを選ぶ価値はありますし、クローズドレンジやうまく当たれるのであればスペクターで手堅く攻めるのもアリです。
武器選択は自分の好みもありますが、筆者は基本的に「味方や自分がどっちに攻めたいか」「敵との交戦距離はどの程度になるか」といった点を重視して購入しています。ARは通常はファントムを使用していますが、スナイパーやロングレンジでの戦いが想定できていたり、「自分は今ノっていてエイムもバチバチに決まってる!」という状態であれば、迷わずヴァンダルを購入し、敵のヘッドを抜くことだけを意識しています。
勝てるラウンドを意識しよう
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感覚的な話となりますが、前半12ラウンド中に、「負けていても勝てるラウンド/タイミング」というものがいくつか存在しています。それがどのタイミングになるのかは、それぞれのマッチごとで異なる部分もありますが、一番可能性が高いのは2nd~3rdラウンドの装備が整いきってない局面。その次は、敵チームの何人かがクレジット的にフルバイ出来ないラウンドです。
つまり、それまでのラウンドで倒され過ぎて、3,900クレジットに常時満たないプレイヤーがいるラウンドがチャンスということ。そういったプレイヤーも1~2人の上手いプレイヤーに助けられている可能性が高いため、穴となりそうなプレイヤーを人数をかけて倒すといった戦略が必要になります。
もちろん、敗北し続けていては装備的にも勝てないため、勝てるタイミングでラウンドを取ることで、敵の装備が整いそうで整いきらないといった状態に持ち込んだ上で、有利な流れを自分たちに持ってくるという方法が有効なのが、マネーシステムの醍醐味です。そのためには、「ここが攻めやすい」「ここが敵をカットしやすい」といった攻略しやすい部分、いわば穴を正確に攻めることが必要にもなりますし、自分たちの勝ちやすい流れを見つけることが重要になってきます。
いきなり全ての要素に慣れることは難しいですが、本稿を読んだ上で武器や装備の編成とクレジットを意識して数マッチプレイしてみると、見えてくるものが違ってくるかもしれません。クレジットをどうコントロールするかを意識しながら、上達していきましょう!