本記事には暴力的、グロテスクな表現が含まれます。閲覧にはご注意ください。
本記事には『The Last of Us Part II』の重大なネタバレが含まれます。
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PS4最後の傑作か、あるいは「二作目は駄作」なのか。今回は賛否両論が止まない『The Last of Us Part II』を取り上げます。深作欣二映画を思わせる生々しい「人殺し」が繰り返され、狂気に墜ちていくエリーの姿に目を背けたくなった人も多いでしょう。全ての人が満足するゲームではありません。それでも、最後まで突っ走るエリーの背中を追いかける覚悟があれば、彼女と共に歩んだ復讐の旅はきっと忘れられないものになるでしょう。
練習問題の解答
- 「後漢書」
- 「宋書」
- 「明月記」(藤原定家)
古代の記録となると、やはり中国のものが最も頼りになりますね。超新星や彗星などの一時的に現れる星は「客星」と呼ばれ、吉兆または凶兆として歴史書に記載されています。現在ではベテルギウスがまもなく超新星爆発を起こす可能性がありますが、100年もしくは200年は先の気の長い話になるでしょう。
Let’s Play in English:怒りと憎しみを真正面から受け止めよう
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前作『The Last of Us』がジョエルとエリーの絆を描いていたのに対し、『Part II』ではより複雑な人間模様がこれでもかと詰め込まれています。人類総サバイバルというシチュエーションは変わらないものの、エリーやプレイヤーの行動に向けられる怒りと憎しみの言葉が全編に亘って突きつけられます。敵の舞台が発する憎悪の叫びは字幕がなくても十分伝わるでしょう。
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登場人物の数もスケールアップしましたが、仲間が増えればそれだけ不和の種も増えます。何かにつけて容赦なく浴びせられる罵倒は、日本語と比較して英語版の方がより強い表現になっていることが多く、他には見られない負の感情がこもった英語を体験できます。現実ではこのような修羅場には出くわしたくなものですね。
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辛く苦しいシーンが多くても、それは逆に数少ない平和なシーンを強く輝かせてくれます。二人のお約束でもあるジョークも今回はほんの僅か。これも是非原文を確かめてみてください。
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隅々まで妥協なし、博物館の展示を読んでみよう
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感染者に襲われていると周囲を見ている余裕もありませんが、たまにはゆっくり見て回るのもまた一興。パンクロックや漫画のポスター、おしゃれなインテリアなどかつての住人を偲ばせるものがたくさん用意されています。各種看板も前作と比較して細かさが向上し、小さなサインでも文字がびっしりです。感染予防の掲示を見ると他人事とは思えなくなったのが悲しいですね。
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舞台の作り込みで特に際立っているのが、ワイオミングの博物館とシアトルの水族館。一軒まるごと建築した上で崩落させたのか、展示の作り込みが徹底しています。恐竜のパンフレットだけでもこの文量。宇宙のコーナーでは歴史的なロケットを用意して、エリーの宇宙に対する思いを見せるのに役立ちました。
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中にはこんな皮肉の効いたものも。“Next on the extinction list”とは、今となっては最早冗談にもなりません。
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水族館では肝心の生き物はいないものの、用意された解説は健在です。サメを頂点とした生態系があるなかで、レブがサメに憧れているというのは、弱者から強者に変わりたいという意思の表れでしょうか。
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また、あちこちに「海雑学」が掲示してあって、そのどれも内容が違うというこだわりよう。ここでは自由に歩き回れるタイミングが多いので、自然の驚異について知識を深めるのも楽しいですね。
Elephants Never Forget 復讐する動物
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ダンスパーティーや現在と過去を行き来する構成、そして凄惨な暴力シーン。本作は映画「ゴッドファーザー」シリーズを強く意識しており、残虐性と仲間への愛は表裏一体という主題も共通しています。愛と復讐は人間性を表すものとして扱われますが、人間だけがするものではなく、動物の報復行為が実際に確認されています。
ワシントン大学ジョン・マーズラフ博士の研究では、アメリカガラスは過去に危害を加えた人物を認識し、群れ全体で襲いかかるという行動が見られました。数年が経過しても「指名手配」は解除されず、攻撃性も高まっていきました。
「ゾウは決して忘れない」ということわざがあるように、ゾウもまた復讐を行う動物として有名です。この言葉は単に記憶力がいいというだけでなく、一度抱いた恨みは生涯覚えているという執念深さを表したものです。
インドでは2013年、列車事故で仲間を失ったゾウの群れ15頭が乗客に襲いかかったという事例があります。彼らは運行再開後も繰り返し列車に攻撃を仕掛け、さらには近隣の村を襲撃しました。別の事件では象牙を切り取った相手を待ち伏せて殺すなど、自ら進んで人間を殺しに行く群れもいるようで、アフリカでは年々その被害が大きくなっています。
今週のキーフレーズ:If somehow the Lord gave me a second chance at that moment...I would do it all over again.
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「もし神様がやり直すチャンスを与えたとしても……俺はまた同じことを繰り返すだろう」
全ての発端となったソルトレイクシティの出来事。世界のために一人を犠牲にするか、一人を守るために世界を滅ぼすか――究極の問いかけに、ジョエルは迷い無くエリーを選択しました。エリーの答えは“I don’t think that I can forgive for that. But I would like to try.”、許せないけれど許したい。その割り切れない複雑な思いが、ジョエルの死によって彼女を歪んだ復讐へと駆り立てたのです。
練習問題:次の寄生生物の主な宿主を答えなさい。
警告:虫などの画像が苦手な方は絶対に検索しないでください!
- Ophiocordyceps unilateralis
- Leucochloridium
- ハリガネムシ
寄生生物が宿主を乗っ取って操る。まるでゾンビウイルスのような生態を持つ生き物は実在します。これは生物が進化する過程で勝ち取った生存戦略であり、人間もこれらの生き物に利用される立場になり得るのです。アビーもびっくりの自然の脅威を是非探してみましょう。