アイスランドのCCP Gamesにより、2003年からサービスを開始した『EVE Online』で、現在、二大勢力に分かれたプレイヤー同士が、“World War Bee 2”と呼ばれる大規模戦争を繰り広げているようです。
本作は、 “New Eden”と呼ばれる銀河を舞台に、巨大な単一サーバー上に全プレイヤーが同居しているなど他のMMORPGとは異なる特徴を有しています。本作内での戦闘行為の規模や損害の莫大さはこれまでもしばしばニュースになってきました。
今年8月には、“Triglavian”と呼ばれるNPC勢力が、“Jita”、“Amarr”というゲーム内の主要マーケット間を結ぶ安全宙域内の物流ルート上の拠点を攻撃したことに端を発する大規模戦争も起こっています。航路の安全性の低下と物流への損害を懸念した対抗勢力と衝突が起こり、実に17時間に及ぶ戦闘へと拡大。数千の宇宙船と3万人以上のNPCが犠牲になりました。
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2016年には、“I Want ISK”と呼ばれる外部ギャンブルサイトでのゲーム内通貨のやり取りから生じた “World War Bee”(“Casino War”とも)が勃発しています。
そして現在、 “World War Bee 2”が勃発中で、2万9千人のプレイヤーを擁する“Imperium”勢力と総数5万2千人のプレイヤーを擁する連合勢力“PAPI”とが、2ヶ月に渡って戦争状態にあるとのことです。後者の目的は、長年ゲーム内の有力者として君臨しているImperiumの中枢“Goonswarm”と呼ばれるプレイヤー集団をまとめるAlex “The Mittani” Gianturco氏の「駆逐(extermination)」にあるとのこと。リーダーの“Vily”氏は「我々にとって、これは駆逐のための戦争だ。死ぬまで戦い続ける」と宣言しています。