今回お届けするのは、台湾のデベロッパーLW.CとパブリッシャーのMilk Bottle Studioが半年の早期アクセスを経て、2020年9月14日にPC(Steam)向けに正式リリースした『ミラクルクルセイダー(Fantasy of Expedition)』のプレイレポートです。
『ミラクルクルセイダー』とは
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本作は部隊を指揮して魔王討伐を目指す、ローグライク系ストラテジーゲームです。部隊は前衛と後衛に分かれており、属性を組み合わせることで「パッシブスキル(常時現れる効果)」が発動。様々な組み合わせで自分だけの部隊を生み出せます。ユニットはAIよって自動で戦闘を行いますが、戦闘が激しくなっていけば、プレイヤーの指揮なしでは勝利を掴めません。
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戦場では部隊や個別のユニットに対して指示を出す以外に、プレイヤー自身も魔法を使った遠距離攻撃や、瞬間移動をしながらの攻撃で戦闘に参戦できます。フィールドは分岐点を選択して進むタイプで、敵のほか商店や聖殿、道場など能力を高める施設に寄りながら魔王討伐を目指します。
『ミラクルクルセイダー』の実内容に迫る!
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ゲームを開始すると、プレイヤーはまず「禁忌の学者」「稲妻の聖女」「デーモンハンター」の3人からキャラクターを選択します。それぞれ個性があり、学者は銃器を使った遠距離攻撃、聖女は稲妻属性の魔法、デーモンハンターは瞬間的に敵の懐に飛び込み剣で切りつける物理攻撃を特徴としています。今回筆者は、オーソドックスなタイプであろうデーモンハンターでプレイしました。
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次は旅する世界の難易度とモード調整です。高難度にするほど、右下に表示されるクリア奨励の倍率が上がり、プレイ終了時に獲得できる「遺産」の数が増えます。「遺産」を使うと新しいキャラクターや初期ステータスの向上、ユニット増加、新たなモードが解放できます。右下の「深淵の綱渡り」を有効にしない限りは、敵に倒されても直前からリトライ可能。ただし、資金が尽きると自動的にゲームオーバーとなります。
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本作の物語は、神々の住む天空でのたわいもない遊びから始まります。ある日「天地再起・スイッチ」を切り替える遊びで、魔王と喧嘩をしてスイッチを奪われた女神。苛立ちが収まらない女神は、プレイヤーに魔王討伐を命じます。
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旅立ちの前に、所属する教団を「エレメント」「栄光」「ダークネス」の3教団から選びます。主な違いは、特定の属性が揃った時に発動するパッシブ効果ですが、プレイしていく過程で他の教団ユニットも入手できます。
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最初に手に入る3ユニットを使って早速戦闘が開始。はじめての戦闘では基本操作のチュートリアルのみが表示され、詳しいゲームシステムについての説明はありません。なお、今回はマウスとキーボードを使ってプレイしましたが、ゲームパッドにも対応しています。
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プレイヤーに体力はなく、指揮官のため左端の位置からは移動できません。基本的な戦闘は全てオートで行われ、味方ユニットが全滅すると戦闘の直前からやり直すか、全て初期化されるリトライが選べます。プレイヤーができる行動は2つあり、部隊の移動と、エネルギーを消費して発動するスキルでの掩護です。スキル使用に必要なエネルギーは、基本的にどのキャラクターも時間と共に自動的に回復しますが、「デーモンハンター」の場合は回復しません。
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その代わりエネルギーが無い状態でも、瞬時に前衛に出て剣で切りつける「破魔斬り」が使用でき、それで敵にダメージを与えるとエネルギーを充填できます。常に戦闘に参加できるので、「デーモンハンター」は初めてのプレイにオススメです。エネルギー量に応じて、2つから3つのスキルを発動でき、広範囲を継続的に攻撃できる「剣光乱舞」は重宝します。
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敵を全滅させ勝利すると攻撃量や防御率などの統計が表示され、クリア時間とスコアに応じて「コイン」を獲得。最後は戦利品で、毎回パッシブ効果のあるアイテム2つと追加ユニットの計3つの中から1つが選べます。はじめはユニットが少ないので追加ユニットを選択しました。
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すると、画面が切り替わり3ユニットが表示されます。もし気に入らなければ、300コイン支払うことで更に3ユニットを追加し計6ユニットの中から1体選べます。ただし残念ながらコインを追加で支払っても2体は選べません……きびしいィ。
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同種ユニットは連結で強くなる!
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新規に入手したユニットは自動では配置されないため、忘れずにフィールド画面の「羅針盤」から「ユニット・フォーメーション」を選択して配置しましょう。なお、同じエレメント同士のユニットを隣接して配置することで「戦線リンク」が発動し、攻撃力が10プラスになるといった「バフ効果(対象を一時的に強化)」が発生します。
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また、同じ部隊内に4種類以上のエレメントユニットが配置された場合は、全エレメント教団ユニットのHPと攻撃力が15%プラスになるといった効果が発生し、戦闘を有利にできます。
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本作はRPG要素もありますが、ユニットのレベルアップは特殊で戦闘では経験値を得られないため、何度戦闘を繰り返してもユニットのレベルは上がりません。レベルを上げるには、フォーメーション画面の右側にある3マスに、レベルも含めて全く同一のユニットを3体並べる必要があります。どのユニットが手に入るかは運なので、レベルが上げられない状況が続くこともしばしば。
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その他にもフィールドに配置されている「道場」や「宝箱」、「聖殿」にて新スキルやパッシブスキルなどの能力アップが可能です。
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ユニットは最大で12体までしか配置できませんが、動物や傭兵を召喚してくれるユニットも存在します。その他にも、パッシブスキルで一定時間毎に火の玉や氷の玉を降らせる能力もあり、進むにつれて戦場は激しさを増します。ただし、雑魚敵でも数が多く体力もあるため、慣れてくると1回の戦闘が長く感じるときも……。そんな時のために、最大で3倍速まで時間を早送りすることも可能です!
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ここまで紹介してきた『ミラクルクルセイダー』、いかがでしたでしょうか。基本的にNPCが自動で戦ってくれるため、最初は何をしたらいいのか戸惑いました。しかし、部隊のフォーメーションによって発動するバフ効果や、プレイヤーの援護によって成り立つゲームシステムに慣れてくると、次第に自分の部隊を育てるのが楽しくなりました。
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今回プレイした「デーモンハンター」はアクション寄りのプレイが可能でしたが、他のヒーローはそれぞれの個性によりプレイ方法が変化します。特にヒーローの「大衆の意志」は、エネルギーが最大値にならないとスキルが発動できないため縛りプレイに近く、戦場では部隊を指揮する以外は平民が戦うのを見守るという「デーモンハンター」とは全く異なるプレイが楽しめます。この先どの様に女神と魔王が仲直りするのか、気になる方は『ミラクルクルセイダー』を是非プレイしてみてください。
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タイトル:ミラクルクルセイダー(Fantasy of Expedition)
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2020年8月14日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:1,010円