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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年9月16日にAwe InteractiveよりPC向けにリリースされた『BPM: BULLETS PER MINUTE』について生の内容をお届けしたいと思います。
『BPM: BULLETS PER MINUTE』とは
本作はイギリスのデベロッパーによる、ローグライクとリズムゲームの要素をあわせたFPS。最大の特徴として「敵味方の行動がBGMのビートで判定される」というものがあり、プレイヤーは射撃、回避、リロードすべてをリズムに合わせてタイミングよく行う必要があります。また、敵の攻撃もリズムに合わせて行われるため、行動を読めば安全に回避も可能です。
死ぬとすべてを失うルールの中、武器やスキルなどを獲得してステータスをアップグレードしながら、地下深くに住むラスボスを目指していきます。慣れないうちは少し難しいですが、やり込めばやり込むほど自分が上手くなっていくのが実感できる作品です。
『BPM: BULLETS PER MINUTE』の実内容に迫る!
本作は北欧神話がベースになっており、地下世界から神々の住まう地「アスガルド」へと侵入しようとする軍勢を退けることが目的です。最初に選べるキャラクターはピストルを片手に戦うヴァルキリーの「GOLL」。初期状態では非常に貧弱なため、ザコ敵相手でも苦戦してしまう状態です。
本作のマップはすべて特定の部屋がランダムに組み合わされる形式で、プレイごとに全く違う展開が待ち受けています。部屋の種類には「ザコ敵」「中ボス」「ステージボス」などの戦闘マス、「鍛冶屋(武器)」「ショップ(回復や装備)」「図書館(スキル習得)」の買い物マス、「宝物庫」「アイテム取得イベント」などが存在。また、お金を預けられる「銀行」や、敵の群れと戦う「チャレンジ」マスなどが存在しています。
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動きがかわいい。
基本的には戦闘マスで敵との戦いお金や鍵を手に入れ、ショップや宝物庫で己を強化していくことの繰り返し。アイテムや武器には多くの種類があるため、思いもよらぬ組み合わせを見つけ出すのも本作の醍醐味です。
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攻撃、回避、リロードも!バトルはリズムだ!
本作は「ローグ&リズム&FPS」というジャンルであり、すべての行動がリズムで判定されます。画面にはマップのBGMにあわせてビートが刻まれており、中央のマークに判定が重なるタイミングでのみ射撃やリロード、二段ジャンプが可能です。射撃に関しては意外と判定がゆるいため「あまりにタイミングがずれると攻撃できない」くらいで考えても問題ありません。
また、リズムが支配しているこのゲームでは、敵もBGMに対して特定のリズムに則った行動をしています。例えば最初の強敵のコウモリですが、ある程度プレイしていると一定のリズムに合わせて「プレイヤーがいた位置に弾を撃ってくる」ことがわかります。コウモリを見据えつつ横移動して戦えば、ほぼ無力化できると気づくのです。敵のパターンをつかむというのはどのゲームでも当たり前の戦略ですが、本作の場合、それがリズムに則った行動だと理解するとより対処しやすくなると思います。
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ステージが進むと範囲攻撃など強力な攻撃を持つ敵も増えてきますが、彼らも特定パターンを持っています。何度も死んで覚えていくことが重要です。「チャレンジ」マスがマップにある場合は、何度も挑んで戦いながら覚えるのもいいかも知れません。もちろん、究極的にはこちらの強化が上回って「やられる前にやる」が理想ですが。
豊富すぎるパワーアップ要素!
本作の強化要素には「武器」「基礎ステータス」「装備アイテム」「使用スキル」があります。武器の種類にはリボルバー、ショットガンやアサルトライフルなどさまざま。運が良ければ伝説のFPSを代表する「ビッグでファッキングな銃」としか思えないような、強力な武器が手に入ることもあります。武器は宝箱から出現するほか、鍛冶屋でも購入できます。
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さすがは有名な武器だ。
基礎ステータスには「射程距離」「移動速度」「攻撃力」など6種類が存在。装備アイテムで強化するほか、マップにある祭壇にお金を捧げることでも強化が可能です。お金はショップでも使用する大切なリソースですが、祭壇は1枚で効果を発揮するコストパフォーマンスの良さがあるため、攻撃力に直結する効果には惜しみなくお金を入れていいと思います。
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そのほか、キャラクターには頭や足など4ヶ所の装備部位があります。ここに対応する装備には「オートエイム(照準が大きくなる)」「リズムに合わせて無限ジャンプ」「体力オート回復」など強力な効果があります。入手はショップでの購入、宝箱、特殊な祭壇などの入手方法があります。装備は同じマップ内なら自由に付け替えできるので、見つけたら拾って試してみるのもおすすめです。
「図書館」を見つけるとスキルを獲得できます。スキルは2つまで使用可能で「体力回復」「相手に継続ダメージ」などゲームプレイを大幅に改善してくれます。回復アイテムが出づらい本作では回復スキルは非常に強力。なお、入るには鍵が必要になるので、いつ図書館を見つけてもいいように、なるべく1つは鍵をキープしておくことをおすすめします。
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非常に豊富な強化要素は本作の大きな魅力。装備の組み合わせでゲームの難易度そのものが変わると言っても過言ではありません。
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やりこみ要素も多数!好きなキャラを見つけよう
初期状態では「GOLL」しか使用できない本作ですが、ステージをクリアすると新たなキャラクターが解放。キャラクターごとに武器やステータスなどの個性が異なり、攻略方法も大きく変わっていきます。
「FREYR」は初期状態で強力なリボルバーを持っているキャラクター。ただし体力が0で、ポーションで回復不能なシールドのみが初期で150という性能を持っています。序盤の強さで少しでもお金を稼ぎ、なるべく体力増強を狙わなければなりません。
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「HILOR」は連射の効くピストルを持つキャラクター。また、初期状態でステータスの移動速度が高く、鍵をひとつ持った状態でスタートという強みを持っています。ただし体力50アーマー25という少し低めの設定です。
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「NJORD」は銃を持たず両手からの光弾で戦うキャラクター。彼は銃を使用しないためリロードがなく、また道中で武器を購入できないという特性を持っています。光弾は少し威力が低いため、リズムに合わせて連射できるゲームへの慣れが必要です。また、このキャラクターは初期状態で金貨を7枚所有しているため、運が良ければすぐに強化も可能。ですが、体力は50しかないため注意が必要です。
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ちなみに初期キャラクター「GOLL」は体力100でステータスブーストなし、武器は弱めながら弾倉が8発のピストルを有しています。初期装備こそ強くないですが、体力がこの中で一番高くバランスも良いため、実はかなり使いやすい印象です。
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また、ゲームをクリアしたキャラクターのスキルを使用可能になる個別のアンロック要素も存在しています。選択肢が増えることは本作ではそのまま生存力に繋がるため、やり込めばやり込むほどゲームを遊びやすくなる要素です。なお、ハード難易度をクリアすると解放される「OOR」というキャラクターも存在しますが、今回のプレイではアンロックできませんでした。
ここまで紹介してきた『BPM: BULLETS PER MINUTE』ですが、独特なシステムを見事に活かしてゲームの面白さに繋げている作品という印象です。リズムゲーム、FPS、ローグライクすべての要素がストレスにならない程度の優秀なバランスを保っています。また、本作のリズムを支えるロックミュージックも非常に良好です。
豊富な強化要素も組み合わせを考えるのが楽しく、隠し要素も多彩。どこかで見た武器や、全面がドット風になるゲームクリア後の「レトロモード」など、さまざまな作品へのリスペクトも感じられます。
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無限ジャンプがあれば探索は簡単なのですが。
なにより本作の最大の魅力は「やればやるだけ理解が深まっていく」こと。最初は難しくてすぐに死んでしまっても、ふとゲームのリズムをつかむと、今までどうしようもなかった敵が簡単に倒せるようになるのです。この上達を肌で感じられる感覚が非常に気持ちいい。オールドライクなFPSファンも、テンポの早いやりこみゲームが好きなプレイヤーにもオススメの良作です!
タイトル:BPM: BULLETS PER MINUTE
対応機種:PC(Steam/GOG.com)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2020年9月16日
記事執筆時の著者プレイ時間:4時間
価格:2,050円(Steam)/19.99ドル(GOG.com)