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ゲーム翻訳サークルTRANAZのkengo700は、1999年に発売されたRPG『Planescape: Torment』の日本語化Modの完成を報告し、配布を開始しました。Steamで配信されている『Planescape: Torment: Enhanced Edition』のWindows版v3.1.4.0に対応しています。
翻訳はkengo700が3,000時間以上かけて1人で行っており、独自開発した「Furigana Font Maker」によりルビ表示なども実現しているそうです。海外レビューでも高い評価を得ている本作が日本語で遊べるのは非常にありがたいですね。
「Furigana Font Maker」の技術を応用すれば、ゲームのローカライズにおいて様々な文字表現を実現することができます! この機能は今後のアップデートで実装予定です!https://t.co/phcszpNJJ3 pic.twitter.com/ezyOCyUt1B
— kengo700 (@kengo700) August 29, 2020
「Planescape: Torment」の日本語化で、簡易的な禁則処理を実現することに成功しました! 「Furigana Font Maker」の技術を応用して、禁則文字と隣接する文字を一体化した文字を自動生成して差し替えることで、改行を防いでいます。 pic.twitter.com/FZ2kp4IjKC
— kengo700 (@kengo700) October 11, 2020
「Planescape: Torment」は日本語の改行に対応しておらず、ゼロ幅スペースは使えず、フォントを改変してスペースの幅をゼロにするトリックも通用しなかったので、Pythonの自然言語処理ライブラリ「GiNZA」を利用して適当な箇所にスペースを挿入するツールを作りました! pic.twitter.com/kRvXWkxPcX
— kengo700 (@kengo700) October 3, 2020
なお、日本語化Modの配布について開発元は「公式サポートが得られないことを理解し、無償配布であれば、コミュニティメンバーは自由にMODを共有することができます」と回答しているとのこと。