「ドラゴンランス」シリーズの著者として知られるTracy Hickman氏とMargaret Weis氏は、Wizards of the Coast社に対しおよそ10億円の支払いを求めた、契約違反の訴訟を取り下げました。
この訴訟は、2017年に両氏がWizards社からの打診を受けて執筆を開始した「ドラゴンランス」の世界を舞台にした新三部作に関連したもの。2020年初頭までは2冊目までの草稿が完成するなど順調に進行していたという本プロジェクトですが、Wizards社の「MtG」など「ドラゴンランス」以外の出版物や従業員に対して、人種・性差別問題が提起されたことで状況が悪化。これらの批判を受けてWizards社は、新三部作プロジェクトの書き直しを要請し、その後の変更を承認しないと通知。事実上プロジェクトをWizards社が一方的に終了させたと両氏は主張していました。
ところが、現地時間2020年12月18日に両氏はWizards社に対する訴訟を取り下げ。海外メディアPolygonはWizards社及び両氏の代理人に詳細の説明を求めましたが、コメントは得られなかったとのことです。
Contemplating the coming of the happiest of New Years... pic.twitter.com/sz6cBe9hgN
— Tracy Hickman (@trhickman) December 22, 2020
訴訟を取り下げた4日後の2020年12月22日には、Hickman氏が巨大なバインダーとダイスを写した画像をTwitterに投稿。「新年一番の幸せの到来を考えている…(Contemplating the coming of the happiest of New Years...)」と記述されており、新三部作プロジェクトの再始動が期待されます。
※UPDATE(2020/1/12 23:00):記事公開時、Margaret Hickman氏と記載しておりましたが、正しくはMargaret Weis氏でした。関係各位にお詫びし訂正致します。