2020年12月3日より、DMM GAMESにてPC/PS5/PS4向けにバトルロイヤルシューター『CRSED: F.O.A.D.』が配信されています。
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本作は、2018年からサービスを開始していた『Cuisine Royale』の内容を大幅にリブートし、名称を変更した作品。鍋やフライパンなど、キッチン用品を装備して戦う、どこかしらコミカルな世界観の作品から、シリアスでハードな路線へとリブランディングが行われています。なお、タイトルの『CRSED』とは"Cuisine Royale:Second Edition"という意味。実はオリジナルの名称は今も生き続けてたりします。
本稿では、この生まれ変わった『CRSED: F.O.A.D.』の紹介や、変更点などをお届けします。『Cuisine Royale』時代の個性を受け継ぎつつ、これまでとは異なる「新生バトルロイヤル」としての魅力を感じていただけたら幸いです。
なお、本作の前身である『Cuisine Royale』に関しては紹介とプレイレポをご覧ください。生まれ変わった本作でも、記載されている情報の多くはそのまま使用可能です。
『CRSED: F.O.A.D.』はこうして生まれた!
『CRSED: F.O.A.D.』の前身である『Cuisine Royale』。その発祥は、ラトビアのパブリッシャーDarkflow Softwareが開発していた真面目路線の第二次世界大戦シューター『Enlisted』から生まれたエイプリルフールネタです。ジョークが実際の『Cuisine Royale』としてリリースされるまでの経緯は、2020年8月に掲載した記事で詳しく説明しています。
2020年8月には、DMM GAMESより日本向けのサービス展開を開始。2020年12月3日に本作のリブートとなる大規模アップデートが配信、ゲームシステムの見直しにあわせてゲームタイトルを『CRSED: F.O.A.D.』へと変更しています。また、日本国内でのPS5/PS4向けリリースも開始されました。
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当初は「キッチン用品と銃で戦う」という異色さが特色の作品だった『Cuisine Royale』。その後のアップデートにより新マップや武器、魔法要素「神秘のスプレー」やキャラクタースキル、衣装によるパッシブ効果などのカスタマイズなど、本作独自の要素も追加されていきました。これらの要素はもちろん『CRSED: F.O.A.D.』にも基本的に引き継がれています。
「エイプリルフールネタから始まったゲーム」という異色な形式の本作。配信開始から現在まで、さまざまなアップデートによる新要素、精力的なバランス調整などが継続して実施されています。まるでジョークのような作品でありながら、真摯に作り込まれたバトルロイヤルシューターなのです。その魅力に囚われた筆者は、『Cuisine Royale』時代には世界ランク上位を達成したこともあります。
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カスタマイズ豊富なバトルロイヤル!
リブランディングされた本作ですが、基本的なルールやゲーム性はこれまでの『Cuisine Royale』同様にソロもしくは分隊で、だんだん狭まるマップ内で最後の生き残りを目指すバトルロイヤルのまま。以前の記事でも触れましたが、本シリーズの基本的なルールと特徴的な要素をあらためて紹介していきます。
本作では、1ゲームおおよそ最大40人までが参加可能(サーバー状態で上下し、BOTの参加の可能性もあります)。マップ内にある施設などを探りながら銃や防具、アクセサリーなどを見つけて装備していきます。ソロの場合は殺されたら即ゲームオーバーですが、分隊の場合はダウン状態の蘇生のほか、死亡状態の「仲間の心臓を祭壇に捧げる」ことで呼び戻すことが可能です。
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また、本作独自の豊富なカスタマイズ要素が多数存在。地面に魔法陣を書いてゾンビ召喚やマップ水没などの効果を引き起こす「神秘のスプレー(儀式、罠)」や、キャラクターごとの固有スキルがあります。また、衣装によってさまざまなパッシブ効果を得られる要素がありましたが、これは『CRSED: F.O.A.D.』になることで少し仕様が変更(後述)されています。なお、神秘のスプレーやスキル発動にはゲーム内で獲得するリソース「魂」が必要です。
『Cuisine Royale』時代では、ゲーム開始前に設定できる「神秘のスプレー」「スキル(キャラクター)」「パッシブ効果」と、ゲーム内で見つけられる「銃」「アクセサリー」5つの組み合わせにより無限の戦略が構築可能でした。さまざまなスキルやアイテム効果などは以前の記事(紹介・プレイレポ)でも掲載しており、効果は『CRSED: F.O.A.D.』でも基本的には変わっていません。
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そして新生『CRSED: F.O.A.D.』では、このカスタマイズ要素をさらに拡充・調整。プレイヤーごとに大きく個性が異なるこのバトルロイヤルに、さらなる戦略と混沌が加わることになったのです!
『CRSED: F.O.A.D.』はここが変わった!
1.広大な新マップ「シベリア島」の追加!
『Cuisine Royale』では、穏やかな農村マップ「ノルマンディー」と、遺跡や吊り橋などがあるマップ「メキシコ」の2つが用意されていました。どちらのマップも戦略性が異なるものでしたが、『CRSED: F.O.A.D.』では、新たに「シベリア島」が追加されました。
「シベリア島」は、本作でこれまでもっとも広大な4キロ四方のマップ。マップ内にはのどかな漁村や堅牢な修道院、軍事基地などさまざまな施設が待ち受けています。また、本マップには「山」「間欠泉」「溶岩」などさまざまな自然地形が用意されており、これまで以上に高低差や地形効果を利用した戦略が重要になります。
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広大なマップ内各地には、モチーフであるロシアとソビエトの新旧入り交じった建物が存在。マップ端の方にもしっかりと作り込まれた農村があるなど、観光をするだけでも楽しくなるマップです。
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2.キャラクターのカスタマイズ要素が大幅に刷新!
前項で説明している本作最大の特徴、キャラクターカスタマイズ要素。『CRSED: F.O.A.D.』ではその要素がさらに拡大されています。まず、これまで衣装に紐付けされていたパッシブ効果が「精霊の守護者」という装備スキルに変更されました。そのため、好きな服装に好きなスキルを付けられるようになりました。
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また、新たな装備アイテムとして「ヘックスバッグ」が登場。これはグレネード部分に装着する初期アイテムで、投げつけた範囲のキャラクターにリコイル増大や移動速度ダウンなどさまざまな効果を付与します。使い捨てのアイテムではありますが、初期から確実に使えて好きな効果を持ち込めるため、いざというときには頼りになります。
既存の「神秘のスプレー」にも、新たに全プレイヤーが一定時間ジェットパックを使える「ゴーストジェットパック」の儀式などを追加。プレイヤーが使用できる新キャラクター「ルイス”ボコル”セリーヌ」「シン "狐" ヨウビ」も追加されています。また、魂を使わないクールダウン式のアビリティなども追加されています。
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カスタマイズ用スキルなどの獲得方式も、これまでのスキルツリー方式を撤廃。キャラクターごとのレベルによる開放のほか、新たな「バトルパス」システムが追加されています。バトルパスではスキルのほか、アイテムや装飾品なども獲得可能です。
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3.マシンガンから迫撃砲まで!新たな武器や車両の登場
本作は、これまでもアップデートごとにさまざまな武器や車両が追加されてきました。『CRSED: F.O.A.D.』では新武器として、マシンガン「PPS-42」などのほか、火炎放射器や迫撃砲などが登場。また、水が豊かな新マップ登場にあわせて「水陸両用車」「モーターボート」などの水上車両も追加されています。
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新登場の「迫撃砲」は、これまでの武器とは異なる使用法の特殊な装備品。設置してから着弾点を選択し、そこを中心に爆撃を行うものです。ただし、本作のメイン武器スロットは2つしかないため、榴弾砲を持つと、戦闘でいざというときに、手数で負けてしまう危険性もあります。しかし、索敵で敵が遠くの街にいるのがわかった場合に、牽制として撃ち込むなど、十分使い道はあります。
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4.分隊の上限が5人に変更!物資集めがよりアグレッシブに!
個人的に一番大きな変更点なのですが、これまでの分隊人数から1人追加されて最大で5人に変更されました。これにより、本作のゲームモードはソロ/2人分隊/5人分隊になっています。
5人分隊になることでゲーム性は大きく変化しています。まず「ノルマンディー」などのマップでは、一つの集落で全員分の装備が手に入る可能性が大幅に減少。そのため、プレイヤーはよりアグレッシブな移動を求められるようになり、他のチームと戦闘になる可能性が上がっています。
本作では敵プレイヤーを倒すことでスキル使用のリソース「魂」を大量に獲得可能。そのため、戦闘が増加することはそれだけ自身の持つ能力を引き出せることに直結します。マップ全体に大きな影響を及ぼす「儀式」などを連発できることは、そのゲームを支配することにも繋がるのです。もちろん、5人分隊が常時可能なバトルロイヤルタイトル自体が貴重ですので、「味方の数が少し多い」という楽しさを味わえるのも大きな魅力です。
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(後にもう一台の車で回収しました)
そのほかにも、画面外エリア「ダークゾーン」の仕様や回復システム、ランク計算式なども変更。ゲーム内での期間限定イベントの積極的な開催なども行われています。また、ゲーム自体のパフォーマンスも向上し、NVIDIA DLSSにも対応しています。
『CRSED: F.O.A.D.』実際のプレイ感覚は変わった?
生まれ変わった本作のさまざまな変更点を紹介してきましたが、前述の通りバトルロイヤルとしての基本的なゲームルールや、ゲーム内での既存の仕様の多くは変わっていません。そのため、『Cuisine Royale』プレイヤーはもちろん、これまでバトルロイヤルシューター経験者であれば、移動や戦闘自体に困ることはないと思います。
ただし、やはり本作の最大の特色はそのあまりにも豊富なカスタマイズ性。極端なことを言えば遭遇するプレイヤーがすべて「別のスキルをもって行動してくる」と考えても差し支えありません。慣れないうちは相手のスキルに対応できないかも知れませんが、いっそ開き直って「銃で撃てば死ぬ」と攻撃に専念するのも有効です。なによりも「高いところからの索敵」や「音の確認」など、ゲームとしての基礎を守りながら戦うことが重要です。
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画像はやりすぎの例(この後撃たれました)。
もちろんゲームに慣れ、新しいカスタマイズ要素を手に入れたなら色々試してみるのがオススメです。本作には全武器使用可能、魂も豊富でスキル試し放題の射撃練習場モードも用意されています。
相手が建物の上にいるのがわかっているので「ローグラビティ」の儀式で死角から潜入。
一度近接攻撃を外してますが、葉巻(HP最大量アップ)で耐え抜きました。
新マップ「シベリア島」散歩のすすめ
『CRSED: F.O.A.D.』で追加された新マップ「シベリア島」ですが、これまでで最大のマップと呼ばれるだけあり非常に広大です。どれくらい広大かというと「マップで選ばれた初期状態ですらエリア外のスポットが存在する」レベルです。
さまざまな自然地形や建物が存在する「シベリア島」は、その細やかな作り込みに圧倒されます。本項では「シベリア島」のおすすめ観光スポットを紹介。
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<さまざまな家>
さまざまな建築様式が存在。
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<溶岩に飲み込まれた集落>
見るも無惨な焼け跡です。溶岩は触れるとダメージなので注意。
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<浸水した集落>
足を取られるほどに水が迫っている集落。一体何があったのだろう。
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<岩山>
岩山には生活痕や軍隊の施設なども隠されています。
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<間欠泉>
いたるところでお湯が噴き出しているエリアです。噴き上がるお湯に当たって上空に飛ばされた場合、備えがない場合は即死するので要注意。
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<火山>
迫力満点!もちろんダメージゾーンだらけなので注意です。火口近くには焼け落ちたボロボロの建物もいくつか存在しています。
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<謎の遺跡>
山の上では謎の遺跡のようなものを発見することも。
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<軍事基地>
小部屋などの作り込みがすごい!アイテムも豊富なためエリア探索にはオススメのスポットです。
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<そして自然の木々を見ましょう>
厳しい大地ですが、植物の持つ生命力ってすごい。
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もちろん、ここで紹介しているのはマップ内のほんの一握り。ちょっとした集落でも特徴的な建築やランドマークを見つけられることもあるため、アイテムを集めながらちょっと観光するのも楽しいですよ。
生まれ変わった『CRSED: F.O.A.D.』の変更点や魅力を紹介してきましたが、いかがでしたか。『Cuisine Royale』が持っていた「カスタマイズの魅力」をそのまま、さまざまな要素を強化して堅実にパワーアップしている印象です。堅実と言っても人は空を飛ぶし、ゾンビは街中でプレイヤーを襲ってくることもあるのですが、これも本作の魅力なのです。
そもそもがエイプリルフールネタから始まった本作。「シリアス路線のリブランディング」と言いつつ、全体的な要素はやはりどこかしらカオスで面白いものばかり。新規プレイヤーには少し難しい部分があるかも知れませんが、1ゲームの時間はそこまで長くないため、最初は死にながらこの世界を楽しむくらいの気軽さで問題ありません。慣れてきた頃には、本作の無限のカスタマイズの魅力に目覚めてくれれば幸いです。
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『CRSED: F.O.A.D.』の国内サービスは、PC(DMM GAME PLAYER)/PS5/PS4向けに基本プレイ無料で実施中です。
また、2021年2月3日から2021年3月2日までの期間中にゲームにログインすることで、デコレーションアイテム「日本限定Tシャツ」がもらえるキャンペーンが行われます。ログイン後、「ゲームTOP」→「カスタマイズ」→「服」から獲得可能。『CRSED: F.O.A.D.』ならではのユニークなTシャツを身に着けて最後の一人を目指しましょう。
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