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2015年より続けられてきたSteamコンローラの特許侵害をめぐる裁判ですが、Valve側が400万ドルを支払う形で幕を閉じそうです。
この裁判は、2015年に発売されたValve開発のSteamコントローラの背面ボタンが、ゲーミング機器メーカーCorsairの子会社であるSCUFとIronburg Inventionの特許を侵害していたとして争っていたもの。公式サイトによると、SCUFは特殊なトリガー機構などの特許を105件保有しているとしています。
Steamコントローラと同じく背面にパドル式のボタンを持つXbox Eliteコントローラーは、マイクロソフトが正式にSCUFからライセンスを取得しており、2018年にSIEから発売されたDUALSHOCK4用の背面ボタンアタッチメントは同社が共同開発という形で携わっていました。
裁判では、Valve側は意図したものではないと主張していましたが、SCUFの弁護士は警告を無視した上で開発を進めており、特許侵害のリスクを理解していたと指摘していました。
2月2日、ワシントン州の地方裁判所は、陪審員の満場一致で故意に特許を侵害したとして、Valveが400万ドル(約4億2千万円)をSCUFとIronburg Inventionに支払う判決を下したことがCorsairの発表で明らかになりました。
Steamコントローラは2019年に販売終了していますが、今回の判決はValveにとって小さくない痛手となりそうです。