パブリッシャーVicturaは、Highwire Games手掛けるタクティカルミリタリーFPS『Six Days in Fallujah』について、アナウンストレイラーや公式サイト、Steamストアページなどを公開しました。
同作はかつて米コナミがパブリッシャーを務め、Atomic Gamesにより開発が進められてきましたが、「歴史的な資料として記録されるべきであり、スリルを求める娯楽としてわい小化すべきではない」「現在も続いている戦争を題材にしたゲームを作るのは時期尚早」「ファルージャでの大虐殺は、見せかけの美化されたエンターテインメントではなく、不名誉で恐怖の出来事として記憶されるべきである」といった各方面からの強い批判を招き、2009年に米コナミが販売権を放棄。2010年にはAtomic Gamesによって同作の開発完了が伝えられるも、肝心の販売を担うパブリッシャーが見つからない状況となっていました。
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1968年(ベトナム・フエでの戦い)以降最大規模となった、2004年の多国籍軍対アル・カイーダの都市戦を描くという同作。アナウンストレイラーでは、要塞化されたファルージャの街で、全ての家や部屋をくまなく探してテロリストを見つけ出さなければならなかったこと、大隊の3分の1が負傷あるいは死亡したこと、防衛陣地化した家の中にテロリストが息を潜めており、多国籍軍の兵士を逃げ道のない場所まで誘いこんでから攻撃していたこと、クリアリング時に扉を蹴破って無事でいられた時の安堵感などが、当時の戦闘を経験した退役軍人らによって語られています。
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映像や文章では伝わりきらない、100人以上の戦争経験者(イラク市民を含む)らの経験を共有することにフォーカスした『Six Days in Fallujah』は、多国籍軍の退役軍人らを支援する団体に売り上げの一部を寄付する予定とのこと。対応プラットフォームはPC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、2021年末のリリースを目指しています。