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『DOOM』専門家のDecino氏が2019年に、未だクリアされていないチャレンジをまとめて紹介する動画を公開していましたが、先日そのアップデート版が公開されました。この動画では、2019年から2021年現在までにクリアされた、人間には不可能とされていたコミュニティチャレンジが紹介されています。
これらコミュニティチャレンジは、1994年に設立された『DOOM』のファンサイトCompet-nに掲載されていたものです。
2005年以降、このファンサイトの更新はされておらず、現在はアクセスができません。Compet-nは無くなってしまいましたが、コミュニティチャレンジのデータは他のサイトで保存され、レコードを記録するCompet-nのYouTubeは現在も閲覧することができます。
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このファンサイトでは『DOOM』に関する情報やコミュニティチャレンジなど、様々なコンテンツが掲載されていました。中には達成不可能と言われるチャレンジもありましたが、研究の末にその多くはクリアされています。しかし、どのような方法を使用しても、人間には達成できないと言われていたものがいくつかありました。
その不可能とされていたチャレンジの1つが、『Final Doom』の「The Plutonia Experiment」MAP30に登場するボス「罪の聖像」を、2番目に難しい難易度で一度も攻撃せず倒せというもの。The Plutonia Experimentは『DOOM II』を終えてさらなる挑戦を求めていたプレイヤーに向けて作成された高難度の拡張版です。
MAP30に登場するボスの罪の聖像は、頭から小さなデーモンを排出する巨大なデーモン。倒すためには、額の中にあるid Softwareの共同設立者ジョン・ロメロ氏の生首に直接攻撃を当てなければなりません。しかし、達成不可能と言われていたこのチャレンジを、Pleymo1992というユーザーが829回挑戦の末、見事にクリアしました。
Pleymo1992はサイバーデーモンに罪の聖像の脳を撃たせるため、やってきたペインエレメンタルで誘発させるという方法を実行、最終的にクリアに至りました。
コミュニティチャレンジも少しずつクリアされてきており、今後、残りの不可能と言われていたチャレンジが達成される日もそう遠くはなさそうです。