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インディーデベロッパーであるRalf, F Spirit氏は、お菓子で作られたまったく新しい携帯ゲームハード制作プロジェクト「Polar Foil」を発表。現在は個人でプロトタイプを制作中ですが、将来的にはクラウドファンディングで支援金を募ると明かしました。
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着想のきっかけは学生時代、アラスカでのオーロラ観測に暇つぶしとして持ち込んだ、携帯ゲーム機とお菓子であるとのこと。「当時は若かったので、わざわざ寒い中、意地を張ってゲームをプレイしていた」と、同氏は語ります。ところが寒さに震えながら、眠るまいとゲームを遊んだは良いものの、同時にお菓子を食べるにあたって、手袋を外さなければならないという問題がありました。
「お菓子を食べてから手袋をつけた時にはもう、指先までかじかんでしまっていたので、ゲームをうまく操作できなかった」そのため結局、ゲームとお菓子の往復作業に没頭するあまり、肝心のオーロラは見逃してしまったという同氏。その悔しさから、それならいっそのこと、ゲームとお菓子を合体させ、遊んでそのまま食べることも可能なハードウェアを作ろうと、本プロジェクトの起ち上げを決意したそうです。なお「Polar Foil」という名前は、極地方アラスカでの思い出から付けられたといいます。
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制作中であるプロトタイプは、素材にいくつかのバリエーションがあるそうで、最初はキャンディで成型を試みたものの、プレイにあたり手から体温が伝わり溶けてしまい失敗。
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また、寒い夜の珈琲とマシュマロに合うという理由から、チョコレートでも挑戦したそうですが当然こちらも失敗。「アラスカでの雪辱を果たすことに固執するあまり、そもそも溶け始める温度がキャンディとほぼ同じであることを失念していた」とのことでした。
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現在はブロック型のラムネ菓子に熱い視線を注ぐ同氏。溶けにくく、かつ組み立てが簡単なこの素材は、果たして未来の大ヒットハードに化けることができるのでしょうか。携帯ゲーム機のおよそ40年にも及ぶ歴史に挑戦する本プロジェクト。今後の展開に要注目です。
※UPDATE(2021/04/01 12:00):なお、本稿はエイプリルフールのジョーク記事。記事中に登場する人物とプロジェクト名称は、アナグラムを用いた架空のものです。ちなみにチョコレートは、執筆後に筆者がおいしくいただきました。