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エクスペリエンスは、配信番組「EXPチャンネル 3rd Season #25」を4月23日に実施し、ニンテンドースイッチソフト『モンスターを倒して強い剣や鎧を手にしなさい。死んでも諦めずに強くなりなさい。勇者隊が魔王を倒すその日を信じています。』(以下、モン勇)の最新情報を公開しました。
様々な代表作を展開している同社ですが、その中でもダンジョンRPG系の作品が特に知られており、最新作となる『モン勇』についても、本ジャンルのファンを中心に関心を集めています。
本作は2021年夏のリリースが予定されていましたが、ディレクター・安宅元也氏とプロデューサー・千頭元氏による「EXPチャンネル 3rd Season #25」内にて、『モン勇』を2021年7月15日に発売すると発表。価格は、5,980円(税込)になります。
また、本作で予定しているDLC関連や体験版の発表が行われたほか、キャラクターメイキングの実機プレイも披露。指折り数えて待つユーザーに向け、期待が高まる情報公開となりました。
本稿では、この配信番組で明かされた情報や、放送内の会話で明らかになったポイントなどをまとめてお届けします。ただし、まだ開発中のゲームのため、内容や仕様などが変更される場合もあります。その点にご注意ください。
■『モンスターを倒して強い剣や鎧を手にしなさい。死んでも諦めずに強くなりなさい。勇者隊が魔王を倒すその日を信じています。』とは
本作は「原点回帰」をコンセプトとし、RPGの魅力を抽出するゲームシステムを軸とした作品です。「腕試し・ダンジョンRPG」というジャンル名の通り、プレイヤーの腕前を問うゲーム性を備えています。
その特徴的な要素として、「レベル評価」「ターン数評価」「全滅評価」の3項目から総合成績を算出するシステムが用意されています。プレイヤーの腕前が文字通りの意味で評価されるので、この挑戦に立ち向かい、高ランクを目指すのも一興でしょう。
本作の舞台は、剣と魔法の世界「ティル・ナ・バルク」。「7つの魔王」に奪われた秘宝を取り戻すため、勇者の素質を持つ冒険者を集めて「勇者隊」を結成し、魔物が住む凶悪なダンジョン「ユグ・ドラン」へと挑みます。
「勇者隊」に加わる勇者たちは、ポートレート(見た目)や名前、職業などを任意で選択でき、自分好みのキャラクターメイキングが可能。キャラクターデザインはモタ氏が担当し、モンスターデザインは山本章史氏が手がけているなど、優れたビジュアルによるデザイン性の高さも大きな魅力のひとつです。
■タイトル名が変更になった経緯も明らかに
初発表時における本作のタイトルは、『モンスターを倒して強い剣や鎧を手にしなさい。勇者隊が魔王を倒すその日を信じています。』でした。しかし、このタイトル名を先日改め、『モンスターを倒して強い剣や鎧を手にしなさい。死んでも諦めずに強くなりなさい。勇者隊が魔王を倒すその日を信じています。』に変更されました。
元々かなり長いタイトル名でしたが、「死んでも諦めずに強くなりなさい。」という一文が加わったことで、その長さが更に増す形に。この変更に驚いた方も少なくありませんが、その理由が放送内で明らかに。
番組に出演した両名のコメントによれば、「タイトルボリュームが足りない」という意見をいただき、タイトル名を変更したとのこと。ですが付け足したのではなく、長い方が元々付けていたタイトルだったと説明します。
開発陣はダンジョンRPGに慣れているため、本作を開発している中で「このゲームは、難しくないのでは」「名前に嘘があるんじゃないか?」といった疑問が湧いてしまい、「(その時に)日和って外した」と告白。
しかし、後日サウンド担当者がデバッグをした時、「黄泉(同社の『黄泉ヲ裂ク華』)よりずっとムズい」との感想を述べたため、「じゃあ元のまま(のタイトル)でもいいんじゃないのか」と方針を変更。それが先日の発表に繋がり、「死んでも諦めずに強くなりなさい。」の下りが復活した模様です。
■『モン勇』体験版の配信が決定、製品版やDLCに関する情報も
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発売日が2021年7月15日に決定し、価格は5,980円(税込)に。また、CEROはBになります。4月24日よりパッケージ版の予約が開始。あわせて、ショップ特典情報が公開されました。Amazonは「オリジナルPC&スマホ壁紙」、GEOは「A4クリアファイルSET」、Joshinは「カードサイズ携帯体温計」になります。
また、体験版の配信が決定。配信時期はまだ調整中ですが、収録内容は既に決まっており、「ダンジョンの1層目すべて」が遊べます。プレイ時間の目安は、3~4時間程度。体験版のセーブデータは製品版に引き継ぎ可能なので、体験版でベストランクを目指すプレイも楽しめそうです。
ダウンロード版の予約開始日は、体験版の配信と同日を予定。事前予約で、10%OFFとなります。
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さらに、本作のダウンロードコンテンツ展開も発表。まずは、「デモンゲイズ ポートレートSET」を、ニンテンドーeショップにて期間限定で無料配信。こちらは、クロサワテツ氏による新規描きおろしとなります。配信期間は、製品版の発売日から8月19日まで。
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そして、モタ氏による新規描きおろしや『蒼き翼のシュバリエ』新規描きおろしをセットにしたポートレートSETも、発売日と同日に配信開始。こちらは有料コンテンツで、価格は1,000円(税込)です。現時点では、18体分のポートレートを確保。スケジュール次第ですが、「24体以上を目指している」といったコメントも飛び出しており、今後増える可能性もあります。
■『モン勇』キャラクターメイキングを披露
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放送内では、実機プレイによるキャラクターメイキングもお披露目されました。勇者は、「登録所→登録する」を選択して作成。作った勇者は、「登録所→隊を組む」で勇者隊に加えることができます。
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キャラクターメイキングでは、まず「名前」「姿」「色」を選択。名前は任意で入力できますが、Xボタンを押すと「おまかせ」で名前が自動的に出てきます。Xボタンを押すたびに名前が変わるので、気に入る名前が出るまでやり直すもよし、運に任せて1発目で決めるもよし、自分で名前をつけるのもまたよしです。
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姿は「人間の戦士」「エルフの銃使い」などから選びますが、これはあくまで見た目の話で、実際の職業は後ほど選択します。職業と見た目を合わせるか、ミスマッチを楽しむか、ここもプレイヤー次第と言えるでしょう。
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なお、この他にも「人間の侍」「猫族の侍」「人間の忍者」「猫族の忍者」「人間の男勇者」「人間の女勇者」「ドワーフの戦士」「人間の騎士」「ドワーフの騎士」「人間の武道家」「猫族の武道家」「人間の魔法使い」「エルフ魔法使い」「人間の僧侶」「エルフの僧侶」などの姿も確認できました。
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「名前」「姿」「色」を決めた後に、職業を選択。そして職業が決まると、ステータスの割り振りに移ります。ステータスは職業ごとに決まっていますが、そこにボーナスポイントの値を加えることが可能。
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このボーナスポイントは振り幅があり、気に入らない場合はXボタンを押すと「再ロール」できます。ボーナスポイントは、10~12あたりが頻繁に出て、13以上から出にくいような印象を受けました。ゲーム内のインフォメーションによれば、「16ポイント以上が出る確率は約1%」とのことです。
今回の放送内で発表された『モン勇』の新情報や主な発表は以上となりますが、視聴者から寄せられた質問に答えたコメントも一部お届けします。
体験版の配信時期は、まだ未定ながら「(発売の)1ヶ月前くらいには出したい」と返答。本作のサウンドトラックについては、複数のタイトルをまとめた「EXP Sound Box」の中で出したいといった意向を示します。
『モン勇』の設定資料集などは考えていないと答えたほか、グッズ展開はプレゼントという形で行う可能性を示唆。
ニンテンドースイッチ専用としてリリースされる『モン勇』ですが、移植の可能性について訊かれると、「移植をしない方向で考えている」と返答。「業界のゲームの売れなさっぷりがすごい」「移植は全然受注されない」「赤字になってしまう可能性が非常に高いので、様子見」など、その理由についても述べました。
『モン勇』のゲーム内容についての質問にも答え、「ポートレートの切り替えはいつでもできる」「『蒼き翼のシュバリエ』と世界観が同じ。世界構成がつながっている」「(本作は)お話というより、システムゲー」といった特徴や要素を補足。
まだまだ気になる部分は多いかと思いますが、続報や次回以降の「EXPチャンネル」で明かされることを期待し、新情報を心待ちにしておきましょう。