今回は、スクウェア・エニックスが贈るPS5向けソフト『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』です。
『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、高精細・美麗なグラフィックやアクション性が高いバトルシステム、新規シナリオやキャラクターボイスなどの新要素によって、オリジナル版とは別物レベルにまで進化していました。PS5版の『インターグレード』では、ユフィを主人公とした新エピソードのDLCやフォトモードの追加、ライティングや質感などのグラフィックの向上、4K画質か60fpsのどちらを優先させるか自由に切り替えられるようになるといった様々な要素が追加されています。

PS4版を持っていれば100円でPS5版にアップグレード可能。「ユフィの新規エピソードDLC」は別途購入が必要ですが、それでもPS5版のソフトを買うより安いです!(PS5版へのアップグレードやセーブデータの移行方法はこちらの記事で詳しく解説しています)
グラフィック向上でクラウドもよりイケメンに!

本編についてはPS4版のプレイ絵日記で書いているので、今回はPS5版になって何がどう変わったのかに注目していこう。

PS5版では、4K解像度のハイクオリティなグラフィックモードと、60fpsの滑らかな動きを優先させたパフォーマンスモードの2つが選択可能になった。

こちらはPS4版のクラウド登場シーン(Proではない初期型のPlayStation 4を使用)。

こちらはPS5版だ。
PS4版に比べて光の表現が滑らかになっており、髪の毛の影もしっかり表示されている。イケメンのクラウドくんがよりイケメンになっているぞ!
記事のスクリーンショットでは縮小されているのでわかり辛いが、肩パッドのボルトの凹凸まではっきりくっきり表示されている。

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PS5で追加フォトモードで新しい発見!

PS5版では、念願のフォトモードが追加された!
これがあれば、ゲーム中のあらゆる場面を停止してキャラクターや背景を自由に撮影できるぞ。

フォトモードを使って発見したんだけど、クラウドってダメージを受けたら痛そうな顔をしてたんだね。
基本的に後ろ姿しか見ないからわからなかった。

良い感じの苦悶の表情を撮影するため、クラウドには何度もダメージを受けてもらった。
ごめんね。

こちらは、わざわざPS4版からセーブデータを移行して撮影した女装クラウド。PS4版プレイ時、女装イベント前のセーブデータをしっかり残しておいたのだ。
アップグレード後、また最初からプレイしなくて良いのは個人的に嬉しい。

フォトモードで気づいたことがある。
会話不可のモブキャラたちでさえ、働いていたり友達同士でお喋りしていたり、そこで生きて暮らしている描写がしっかりされている。

苦悶の表情を浮かべながら地面に刺さった棒を引っこ抜こうとしているおっさんなど……普通にプレイしている時は見落としていた。
モブのおっさんスクショがやたら増えてしまったぜ……!
本編とは一味違う!「ユフィの新規エピソードDLC」

「ユフィの新規エピソードDLC」は、本編でクラウド達が伍番魔晄炉を爆破した後の話が描かれる。ミッドガルが混乱に陥っている隙をつき、ウータイの密命を帯びたシノビたちが、神羅カンパニーが開発した究極マテリアルを狙って暗躍する……といった内容だ。当時から人気の高かったユフィを主人公としたストーリーが展開される。
オリジナル版をプレイしていた中学生の頃「格闘ゲームで女キャラを使うやつはス~ケベッ!」「女キャラのこと話すやつはエ~ロ!」などと囃し立てられる小学生のような文化が残っていたのだが、ユフィだけは例外的に話題に出すことを許されていた。
ユフィはそれほどに僕の周囲ではダントツに人気があった女性キャラクターだ。

あの頃の刷り込みで、今でも女性キャラクターを使う時に照れてためらってしまう。
呪いだ……。

話を戻して……ユフィは、手裏剣による近距離攻撃と手裏剣投げが可能。手裏剣が手元に無い間は、□ボタンでの攻撃が遠距離攻撃の忍術に変化する。個人的にクラウドより使っていて楽しい。
手裏剣はフィールドエリア移動中にも活躍する。

フィールドエリアには、壊すとアイテムがもらえたりMPが回復する神羅ボックスが配置されている。
本編ではクラウドが大剣でバッサバッサとぶった切っていたが、本エピソードではユフィが手裏剣を投げて壊すためか、比較的に遠い場所に配置されていることが多い。

時には「ボーナスタイムだ!」といわんばかりに大量の神羅ボックスが登場することも……!

そんな時はパチンコで大当たりした気分になる!(パチンコやらないけど)

他にも壁走りや、何かに掴まっての壁面移動といったシノビっぽいアクションもある。
このように本編よりも爽快感が高めな印象だ。

本エピソードでは、本編のキャラクターも登場する。
あのキャラクターと再会した時は「おお!」とテンションが上がった。

お調子者のジョニーは本編中盤でボッコボコにされた顔を晒すので「今は元気にお調子こいてるけど、この後可愛そうな目に合うんだよなあ……」としんみりする。

本編にも様々なミニゲームが遊べたが、本エピソードにも「コンドルフォート」と呼ばれるRTS型のボードゲームが新たに遊べる。
アタッカー、ディフェンダー、シューターの3種類からなるユニットを編成し、敵の拠点を攻め落とすのが目的だ。

それぞれのユニットはじゃんけんのように3すくみの相性があるので、バランスを考えて編成する必要がある。

ユニットを配置すると自動的に敵陣に向かっていく。敵ユニットを蹴散らしながら前線を押し上げて進み、最奥の敵拠点を破壊すれば勝利だ。
ルールは単純だがかなりやり込み甲斐があり、ゲームを進めていく間に新しいユニットを入手したら、ストーリーそっちのけでボードゲームに戻ってしまう魅力がある。

対戦相手は街中のそこかしこに存在する。
実家近所の公園にも、こんな風に集まって将棋をしていたおじいさんたちが居たなあ。

そういえば昔、熟練者っぽい立ち振る舞いをしながら将棋を観戦する謎の遊びをしていたことがある……。
グラフィックの向上やロード時間の短縮、フォトモードなどの新機能の追加によって、かなり快適にプレイできました。
……といっても、PS4版をプレイした時は、オリジナル版から20年以上経っていたこともあって、その進化っぷりに感激していたのですが……今回はPS4版から1年2ヶ月という短い期間だったので、感激もまあぼちぼちでした。

例えるなら、同窓会で数十年ぶりに再会した友人に1年後また会った……みたいな微妙な気分です。僕は同窓会……呼ばれたことないけど。
「ユフィの新規エピソードDLC」は、6時間ほどでクリア出来ました。ユフィの操作は、爽快感があり動かしていて気持ちが良かったです。個人的に本編収録のミニゲームはピンとくるものがなくてがっかりしていたのですが、「コンドルフォート」は本格的に作り込まれており、やり込み甲斐があって面白かったです。
いずれにしても『ファイナルファンタジーVII リメイク』の続編を早く発表して欲しいですね……!
『ファイナルファンタジーVII リメイク インターグレード』は、PS5を対象に発売中です。
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