ライアットゲームズは、5対5の対戦シューター『VALORANT』にて、チーターの報告率が過去最低になっていることを明らかにしました。
本作のチート対策には、PCシステムの根幹部分であるカーネルレベルで動作するアンチチートシステム「Vanguard」を採用。一般的なソフトウェアよりも多くのシステム権限にアクセスでき、ゲームを起動していないときにもバックグラウンドで動作する本システムはリリース時に懸念や物議を醸していましたが、同社は当時からカーネルレベルで動作することの必要性を訴えていました。
そしてリリースから約1年半が経過した現在、そのシステムの効果が現れているようです。ライアットのシニアチート対策アナリストであるMatt Paoletti氏は、公式ブログでその成果や今後の対策について語りました。
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Paoletti氏によれば、アンチチートシステムやチーターと組んだプレイヤーに対する罰則の導入によってチートが減少し、報告率がこれまででもっとも少なくなっていることを報告しました。チーターが0になった訳ではなく、これからも何らかの形で存在し完全な撲滅は不可能としながらも、システムの効果は現れているようです。
しかしチート対策には「一度配備したらもう大丈夫」というような解決策はなく、絶えず改良を続けなければならないことも強調。ライアットゲームズは今後も「チーター永久排除」を目標にVanguardを最良の状態に保てるよう改良し続けるほか、特に高精度なチート検出・防止が可能になるOSセキュリティアップデートの活用も検討しているとのことです。
そして、「ユーザーの皆さんからの報告」が調査範囲のギャップを埋め、新たな脅威を発見する手助けになっているとして「引き続き報告にご協力いただければと思います。」と語りました。