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MSIより発売中のゲーミングノートPC「Pulse GL66 11U」。ベルギーの3DアーティストMaarten Verhoeven氏による未来の戦士をモチーフとしたというそのデザインは、他のゲーミングノートにはない鮮烈なオリジナリティを放っています。
本稿では高いスペックや魅力的な外観だけでなく、『Apex Legends』を実際にプレイしながらご紹介。さらには、15.6インチモデルならではのテンキーがどのようにゲーム体験を拡張するのか、そしてクリエイティブ系アプリでの実用性についても触れていきます。
まずは簡単にスペックや外観をチェック!
はじめに「Pulse GL66 11U」の基本スペックをご紹介。今回MSIよりお借りしたのは、3種ある「Pulse GL66 11U」の最上位モデルとなる「Pulse-GL66-11UEK-068JP」。搭載しているGPUは「GeForce RTX 3060 Laptop GPU 6GB GDDR6」となります。これは2021年初頭に発売されたノートPC用GPUで、現行のゲームの大半はプレイ可能な他、複雑な3Dシーンのレンダリングや4Kビデオの編集といったクリエイティブ分野にも適しています。ビデオ編集では、コーデックによっては8K素材も扱うことができるでしょう。
最上位以外の2つのモデルが搭載しているGPUは「GeForce RTX 3050 Ti Laptop GPU 4GB GDDR6」。こちらはメモリが4GBで、高精細なテクスチャを読み込むのは若干不安なものの、給電が整った環境ではRTX 2060と同程度の性能を発揮できます。
CPUは「Pulse GL66 11U」全てのバリエーションで、2021年半ばに発表された最新CPU「Intel Core i7-11800H(8コア16スレッド)」を搭載。また、15.6インチのディスプレイは144Hzに対応していますが、解像度はGPUの性能とのバランスを踏まえてかフルHD(1,920×1,080)となっています。
特徴的な外観をチェック!
上記の高いスペックが収まっている筐体は、コンパクトながらも冷却や剛性にこだわっています。まず全体を見ていきましょう。
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チタニウムグレーで統一されたシックな筐体は、派手過ぎないながらもまさにゲーミングPCといった力強い雰囲気です。
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キーボードサイズはこんな感じ。15.6インチモデルにフルキーボードが上手く収まっています。
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入出力ポートにはUSB3.2 Gen1 Type-C ×1、USB3.2 Gen1 Type-A ×2、USB2.0 Type-A ×1、HDMI ×1、ヘッドホン出力(Hi-Res対応) / マイク入力 コンボジャック ×1 が搭載。一般的な機能は全て搭載されており、基本的な使い方をするならばまず困る事はありません。
HDMIから外部モニターに繋ぐことで、4K以上の環境も構築できます。
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背面はかなりスケスケに。これは強力な冷却システム「Cooler Boost 5」の性能を最大限発揮させるためです。内部には2基のファンと複数のヒートパイプを搭載しています。本体性能をフルで活用するゲーミングノートは火傷するレベルで熱くなる機種もあるので、こうした冷却システムが搭載されているのは安心です。
実際にゲームをプレイ!未来の戦士「Pulse GL66 11U」はどこまで「戦える」のか?
さて、ここまではGPUやCPUなどの個別スペックについて見ていましたが、最も気になるのは実際にどの程度のゲームがプレイできるのかという点です。
『Apex Legends』はフレームレートが重要なタイトル。フレームレートを維持するため設定を下げるプレイヤーも少なくありません。ただ、『Apex Legends』のような世界観も凝っている作品は高いグラフィック設定でプレイしたいもの……そんな欲張りな要求も「Pulse GL66 11U」であれば可能です。
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上の画像のように高いグラフィック設定にしても...…
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100~120程度のフレームレートで動作し、その性能の高さが分かります。設定を調整すればディスプレイの上限である144fpsまで引き上げることも可能でしょう。
ゲームにクリエイティブに、テンキーを活用しよう!
さて、ゲーミングキーボードにおけるテンキーと言えば何かと「いらない子」扱いされがち。確かに、最近のキーボードはテンキーレスや通常の60%大きさのミニサイズキーボードも多くなっています。
かくいう筆者も流行に乗ろうと小型キーボードを購入しましたが、使っていると不便を感じる状況が多々あります。タイトルによってミニサイズキーボードではキーの数が物足りなくなることもありますし、テンキーを多様する事務系ソフトやクリエイティブ分野での作業ではやや不向きとなります。
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「Pulse GL66 11U」は、15.6インチモデルの中にフルサイズのキーボードが上手く配置されており、ファンクションキーが省略されていないのも良い点です。FPSゲームではファンクションキーが座席移動などに割り振られていることが多く(『バトルフィールド 2042』など)60%キーボードなどのファンクションキーが無いキーボードだと不便に感じることが少なくありません。
テンキーについては、筆者のプレイ環境では全て使うゲームは珍しくても一部使うゲームは意外と多い印象です。
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例えば宇宙4Xストラテジーゲーム『ステラリス』では、時間の流れを変える操作がテンキーの「+」「-」に割り振られています。操作が多いゲームなので、特に初心者の頃は時間の流れを適宜調整してプレイしたいものです。
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また、大規模艦隊戦が勃発した際はとっさにテンキーの「+」「-」で時間の流れを操作できれば没入感をそがれることなく、ゆっくりと宇宙に煌めく光線と撃沈風景を眺められます。
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MMOゲームにおいてもテンキーは使用されます。例えば、『ファイナルファンタジーXIV』では、テンキー5でターゲットロックオン、4と6でターゲット切り替えなど、デフォルトでもいくつかテンキーに操作が割り振られています。もちろん設定でテンキーを別のアクションに割り振ることも可能ですので、工夫次第ではさらに有効に使えるでしょう。
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テンキーはゲーム外でも有効です。例えば、オートデスク社が提供するCADソフト『Fusion360』では、モデリングの際に0.01ミリ単位の調整をすることも多く、数値入力は欠かせません。 特に、細かな製品を作る際はデジタル上のモデリングデータと現物を確認しつつ数値を詰めていく作業が多くなってきます。
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そんな頻繁な数値入力にもテンキーがあれば対応可能。
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また、「Pulse GL66 11U」は『Fusion360』で膨大なデータを扱う際も安心できる高いスペックを有しています。ポリゴン数の多いデータであっても容易に移動でき、作業が捗ります。
「Pulse GL66 11U」を実際に体験して感じたのはテンキーの有用さと高いスペックです。デスクトップPCであればキーボードに不満があっても交換すればよいのですが、ノートPCではそうもいきません。自ずと、購入における重要な要素としてキーボードが浮上してくるのです。
キーがフルに揃っていながらもコンパクトな「Pulse GL66 11U」はどんなシチュエーションにも対応できる安心感があります。将来にわたっても使用可能な高いスペックも魅力的ではないでしょうか。
今回お借りした「Pulse-GL66-11UEK-068JP」の店頭価格は199,800円から。NVIDIA® GeForce RTX3050 Ti Laptop GPU 4GB GDDR6を搭載し、512GBのSSDを搭載する「Pulse-GL66-11UDK-065JP」は183,800円(どちらも11月17日現在の税込み価格)となっています。
なお、どちらも製品本体国内保証は購入日より2年間。修理は製品発売日から起算して3年間。ACアダプタ及びバッテリーは購入日より1年間の国内保証。グローバルワランティー(他の国で購入した機器でも受けられる保証)は購入日より1年間 となっています。
「Pulse-GL66-11UEK-068JP」製品ページはこちら