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任天堂は、2月3日、2021年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表しました。
2021年3月期の第3四半期の売上高は1兆3,202億円(前年同期比6.0%減)、営業利益4,725億円(前年同期比9.3%減)、経常利益5,137億円(前年同期比2.7%減)、四半期純利益は3,673億円(前年同期比2.5%減)で減収減益となりました。
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10月に発売した「ニンテンドースイッチ(有機ELモデル)」が好調なスタートを切っており、あわせて「ニンテンドースイッチ」「Nntendo Switch Lite」も販売数を伸ばし、世界販売台数が1億台を突破、1億354万台(2021年12月末時点)となったことを明らかにしました。1億台突破は、Wii(1億163万台)、ニンテンドーDS(1億5,402万台)、ゲームボーイ(1億1,869万台)に続き、4機種目となります。
しかしながら、前期は『あつまれ どうぶつの森』(2020年3月発売)がハードウェアの販売を大きく牽引していたことから、前年同期比では販売数量は減少し、ハードウェアの販売台数は1,895万台(前年同期比21.4%減)、売上高は1兆2,782億円(前年同期比6.1%減)にとどまったとのことです。
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ソフトウェアの販売本数は1億7,929万本(前年同期比1.8%増)。当期に発売した『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が1,397万本の販売を記録、発売から7週間で世界累計1,170万本以上となり販売を伸ばしています。『マリオパーティ スーパースターズ』が543万本、『ゼルダの伝説 スカイウォードソード HD』は385万本の販売に。また、『マリオカート8 デラックス』が796万本(累計販売本数4,335万本)、『あつまれ どうぶつの森』が499万本(累計販売本数3,762万本)の販売を記録するなど、前期以前に発売したタイトルも引き続き売れている状況です。特に、発売からの世界累計セルスルーが1,000万本を超えているタイトルは現時点で13タイトルある中、『あつまれ どうぶつの森』の累計セルスルーは日本国内だけでも1,000万本超えとなっており、これまで最高だった1985年発売の『スーパーマリオブラザーズ』の記録681万本を大きく超えて、単一のタイトルとしては日本国内で過去最も売れたビデオゲームソフトとなっているとのことです。なお、当期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのタイトルも含めて29タイトルとなっています。
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ゲーム専用機におけるデジタルビジネスでは、ニンテンドースイッチのパッケージ併売ダウンロードソフトに加えて、ダウンロード専売ソフトやNintendo Switch Onlineによる売上も順調に推移し、デジタル売上高は2,550億円(前年同期比0.4%減)になりました。
今後もニンテンドースイッチについては、引き続き3つのモデルのさらなる普及の拡大に努めていくとのこと。ソフトウェアでは、1月に発売した『Pokémon LEGENDS アルセウス』に加えて、3月発売予定の『星のカービィ ディスカバリー』などの販売を強化していく予定としています。