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米ワシントン・ポストのインタビューにて、Amazon Gamesクリストフ・ハートマン副社長とスタジオ事業運営責任者ローラ・スター氏は、同社が欧米運営を担当するMMORPG『LOST ARK』成功の背景を明かしました。
本作は2019年に韓国のSmilegateが開発し、同国向けにリリースされたMMORPGです。欧米ではAmazon Gamesがリリースを引き受け、先日にはユーザー数が2,000万人を突破するなど世界的な人気を誇るタイトルに成長。ハートマン氏いわく、その成功の裏には「マネタイズ(収益化システム)」の見直しがあるそうです。
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韓国版『LOST ARK』にはラスボスに備えてより良い装備品を手に入れるなど、ゲームプレイを快適にするための課金システム、いわゆる「Pay to Win」が存在したとのこと。そこでAmazon Gamesは、欧米プレイヤーの嗜好に合わせるため、(オリジナル版で)課金購入可能なほぼ全てのアイテムをゲーム内通貨で買えるようにしたといいます。さらにインタビューでは、宝箱などの購入品のランダム性を減らし「公平に感じられるようにした」ことや、他リージョンより無料ペット・アイテム配布を多くするなどの初心者向けサポートについても語られました。
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また、同社はアクティブプレイヤー数維持のために不正なアカウント削除などにも前向きな姿勢を見せており、ハートマン氏は「コミュニティと共に時間をかけて成長・進化する体験を提供することを常に考えている」とコメントしています。
※UPDATE(2022/3/9 16:05):本文の「マネタイズの見直し」の詳細について、語弊のあった部分を加筆修正しました。コメントでのご指摘ありがとうございました。