
英国の音楽や映像、ゲームなどの物理・デジタルメディアの小売ならびに卸売部門に関する協会「ERA(the digital ntertainment and retail association)」は、2021年における英国内でのゲームタイトル販売統計を発表しました。そこには単純な売上以外にも、ダウンロード版・パッケージ版について興味深い数字が並びます。
ERAのこちらのページ(リンク先英語、ページ内からリンクをクリックすると統計pdfを確認できます)では、上位20タイトルが記載されたリストが確認できます。トップには『FIFA 22』『CoD:ヴァンガード』『GTA V』といったビッグタイトルが並んでおり、特に『FIFA 22』については頭一つ飛び抜けた売上で、後者2つと比較してもその数字はダブルスコアを記録しています。

これ以外に注目なのが、ダウンロード版による全体の売上は伸びつつも、パッケージ版の方が強いタイトルがリストの半数を占めているところです。
ただし『マリオ』や『ポケモン』シリーズについては、任天堂がダウンロード版の具体的な売上数を公表していないため詳細は不明。とはいえ統計pdf内のグラフ(26ページ)を確認する限り、英国内におけるパッケージ版全体の売上のうち46%を同社が占めています。それを踏まえると、パッケージ版の売上本数はかなりの数になるのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の影響か、ダウンロード版の需要は徐々に増えつつも、物理メディアを求める声が英国内ではまだまだ多いのかもしれません。