
アクティビジョン・ブリザードが、派遣および臨時のQA(品質保証)テスターの正社員化と時給の引き上げを決定したと複数の海外メディアが報じています。
米ワシントン・ポストによると、アクティビジョンパブリッシングとBlizzard Entertainmentで働く米国在住の派遣および臨時のQAテスターおよそ1,100人が7月1日より正社員になるとのこと。これにより、アクティビジョンパブリッシングの正社員数は25%増加するとしています。また、4月17日にはQAテスターの最低時給が20ドルに引き上げられると報じています。
また、海外メディアPolygonはアクティビジョン・ブリザードから提供されたというアクティビジョンパブリッシングCOOのジョシュ・タウブ氏と、Blizzard Entertainment代表のマイク・イバラ氏による2通のメール全文を公開。これらのメールでは、今回の改革は6か月に及ぶQAテスターとの話し合いの結果であることやQAテスターが福利厚生を完全に利用できるようになること、『Call of Duty』シリーズが年1回のリリースから「常に稼働中」の開発サイクルに変化してきたことが改革の理由の一つであることなどが確認できます。
なお、アクティビジョン・ブリザード子会社のRaven Softwareでは従業員が労働環境の改善を求めて結成した組合の承認をめぐる係争が続いていますが、「Raven SoftwareのQAテスターは既に全員が正規従業員となっており今回の改革とは関係がない」との発言をアクティビジョン・ブリザード広報担当のジェシカ・テイラー氏から得られたと米ワシントン・ポストは報道。また、アクティビジョン・ブリザードの買収を表明しているマイクロソフトは、組合の存在に対して前向きな姿勢を示していることが米ワシントン・ポストにより報道されています。