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『World of Warcraft』などを運営する米ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードは、現地時刻4月28日にMicrosoftによる買収の是非を問う株主投票を実施し、98%以上の“圧倒的多数” により承認されました。
今回の投票で買収が完了したわけではありませんが、大きな弾みとなったことは間違いありません。
今回行われた株主投票の結果を受けて、「今回の圧倒的支持という投票結果は、ひとえにマイクロソフトとの一体化により共有された理念が株主に認められたからである。我々が確立するであろうより良い立場というものは、プレイヤーにはより大きな価値を、労働者にはより多くの機会を生み出すものであるとともに、引き続き友好的で敬意に溢れかつ開放的な職場環境を追求し続けていく。」とするアクティビジョン・ブリザードのCEOであるBobby Kotick氏のコメントを発表しました。
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今年の1月18日に1株あたり95ドル、総額687億ドルでの買収に両者が合意したことから行われた今回の投票ですが、買収成立へ向けての大きな一歩となりました。今後、この大規模買収はアメリカの連邦取引委員会を筆頭とする、関係各国の規制当局による審査という山場を迎えることとなります。
一方で、アクティビジョン・ブリザードはCoDの収益悪化やセクシャルハラスメントの問題などが明らかになっており、一連の買収にも影を落とすとの指摘もあります。
また、この買収がゲーマーにとってどういう結果となるかはまだまだ不透明で、今後も目が離せない話題と言えるでしょう。