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タクティカルFPS『VALORANT』の国内大会「2022 VCT Stage2 - Challengers JAPAN」が5月10日より開催中。来る6月25日からは、国際大会「2022 VCT Masters Stage2」への切符をかけた「Playoff Finals」がさいたまスーパーアリーナで開催されます。
そこで今回は、「Playoff Finals」に出場する3チームを総特集。それぞれの特徴や注目選手をおさらいしていきましょう。
連覇がかかる「ZETA DIVISION」
「ZETA DIVISION」といえば、今年4月に行われた国際大会「2022 VCT Masters Stage 1」で、世界3位に輝いた実績を持つチーム。今大会では、連覇とリベンジをかけて挑んでいきます。
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実は、帰国後間もなく新パッチが実装されており、他のチームよりも調整期間が短かった様子。それでも、大会では新エージェントのフェイドを入れた構成を披露するなど、柔軟な対応力で順当に勝ち進んでいきました。
中でも、とくに注目したいのが“神の子”ことDep選手。6月11日に行われた「FAV gaming」戦の第1マップ「ヘイヴン」では、これまでピックしてきたジェットに代わってネオンを解禁。移動速度を上昇させる「ハイギア」による高速の撃ち合いで、圧倒的な制圧力を披露していました。
その様子に、観戦していたStylishNoobさんは「そういうゲームじゃねえだろ!」と驚嘆。「Playoff Finals」でも、敵味方をも驚かせるフィジカル力で、ファンを大いに沸かせてくれることでしょう。
“第2のSeoldam”を擁する「NORTHEPTION」
2021年の「VCT」では、「ZETA DIVISION」や「Crazy Raccoon」に次ぐチームに推されていた「NORTHEPTION」。ただ今年はチームを一新したこともあり、実力は未知数とされていました。
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それでも「2022 VCT Stage2」では格上と目されていた「Crazy Raccoon」を複数回にわたって撃破。ある意味でのダークホース枠として勝ち上がり、見事「Playoff Finals」への進出を決めています。
そんな「NORTHEPTION」を牽引しているのが、デュエリスト枠として活躍する韓国人プレイヤーのMeteor選手。昨年まで在籍していたアジアナンバーワンのジェット使いであるSeoldam選手を彷彿とさせる殲滅力に加え、タンクとして味方のエントリーをサポートする柔軟なプレイングでチームを初の国際大会へと導きます。
流星のごとく降り注ぐMeteor選手の猛攻は、1秒たりとも見逃せません。
ロウワーから逆転優勝を狙う「Crazy Raccoon」
昨年は絶対王者として君臨していた「ZETA DIVISION」(当時Absolute JUPITER)を打ち破り、2度に渡って国際大会へと出場した「Crazy Raccoon」。今シーズンは「NORTHEPTION」からMeiy選手とAstell選手、競技を一時休止していたpopogachi選手を獲得するなど、大々的なチーム再編を行いました。
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さらに、2021年シーズンを境にストリーマーへ転向していたrion選手がチームへ復帰。絶対的エースとして活躍していた現「T1」のMunchkin選手を欠いたものの、課題とされていたコミュニケーションを克服し、完成度が増している印象です。
注目すべきは、やはりrion選手。過去に『Alliance of Valiant Arms』や『Overwatch』といった複数のタイトルで競技経験を持つベテランプレイヤーで、『VALORANT』では長年の経験を活かした“コントローラー”枠のエージェントをピックしてチームをサポートしています。
約1年ぶりということでブランクも懸念されていましたが、予選ではヘッドショット率50%超えという驚異の成績を記録。未だ健在であるということを、結果で示していました。
『VALORANT』競技シーン初のオフライン開催ということで、注目が集まっている「Playoff Finals」。そこでどんな激戦が繰り広げられるのか、楽しみで仕方ありません!