最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は、パブリッシャーDaedalic Entertainment / Iron Wolf Studio開発より、PC(Steam)向けに早期アクセスが始まった『Destroyer The U-Boat Hunter』のプレイレポをお届けします。
『Destroyer The U-Boat Hunter』とは
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ここで1点だけ述べておくと、本記事の見出しの通り、筆者は全く「その手」の軍事知識がありません。したがって、この先のその手の記述は生暖かく見守っていただけると嬉しいです。
本作は、第二次世界大戦の大西洋を舞台に、駆逐艦の艦長となり同盟船団を護衛しつつ、ドイツ軍のUボートに立ち向かう駆逐艦シミュレーションゲームです。ゲーム性は本格的なシミュレーターそのもので、アクション寄りのゲームではないため、各機器の使用方法を理解しないと敵を倒すのが困難なほど……完全に玄人向けの作りですが、一部自動設定にも変更可能です。
本物の駆逐艦を取材して作られているので、本作で筆者が感じられたものは、当時の駆逐艦の実際に近いものなのでしょう。また、日本語字幕にも対応しています。
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『Destroyer The U-Boat Hunter』の実内容に迫る!
本作は早期アクセスのプレス版ということでキャンペーンモードは未実装。プレイできたのはチュートリアルと時間制限以内にUボートを駆逐するモードの2つ。
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時間制限付きモードは4種類あり、1、3、5時間以内に敵を倒す設定の他に、カスタムモードもあります。とりあえず、どんなものかと1時間のゲームを選んで早速スタート。
臨場感あるオープニングからスムーズに、ゲーム画面の「艦橋(操縦、指揮などを行うブリッジ)」に移ります。普段筆者は大抵のゲームで、チュートリアルをやらなくてもプレイできる様になるものですが、本作ではどう操縦したらいいのか全然分かりません……。
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左上にメニューがあり、「艦橋」の他に「ソナー」「戦闘指揮所」「射撃指揮所」「見張り台」「俯瞰視点」に切り替え可能なものの、ソナーといった機器はどう読んで操作すればいいのか、こんなに基本操作で戸惑うゲームは初めてです。「見張り台」と「俯瞰視点」といった分かり易い項目しか理解出来ず5分でギブアップ。
結局チュートリアルの「教練」から再スタートに。教練では始めにレーダーやソナーの役割、コンパスの読み方といった基本情報を動画で学びます。
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観た後は「駆逐艦」の操作方法に移ります。駆逐艦の前進方法は2通りで、艦橋の「エンジンテレグラフ(バーが付いた機器)」の速度表示部をクリックする。もうひとつの方法は、FPSなどと同様にWまたはSを押し速度を選択してEnterで確定。
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左右に舵を切る操舵は4通りの方法で操作可能です。1つ目は、「艦橋」画面の舵をマウスで掴んだまま左右に動かす。2つ目は「舵角指示器」というメーターを直接クリックして指示を出します。3つ目は、AまたはDを押して回頭角を指定してEnterで確定。最後は左下の舵マークをクリックして、直接針路を指定する方法です。
始めはFPS的にA,Dキーを使用していましたが、慣れるにつれて個人的には直接針路を入力した方が、敵を追い詰める際は操作し易く感じる様になりました。
サーチ・アンド・デストロイ
戦艦の操縦を覚えたら、次は敵艦を見つけます。艦橋画面では、「目標方位指示器」を見てターゲットがどの方角にいるか確認可能。ですが、敵の距離は船員が音声またはその字幕で確認することになります。普段ヤード単位を普段使うことがないので全く頭に入ってきません。
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視覚的にUボートの位置と距離を把握するには、「戦闘指揮所」を選択して「レーダー」画面に切り替えます。水面上にいる味方の船団と護衛艦、そして敵艦の位置が確認可能です。しかし、位置が確認可能なだけで、敵艦が何処へ向かうか把握するには時間が掛かります。
そんな時は本艦と敵艦の航跡を記録し、状況把握できる「DRT(推測航跡記録装置)」が最適です。各指揮所にはそれぞれ別の機器が設置されており、下に表示されるメニューから切り替え可能。状況に応じて機器を使い分けます。
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初めはなんだか分からない機器だったので、プレイ開始当初は艦橋や俯瞰視点といったゲーム感ある画面で戦艦を操縦していました。しかし、敵艦との距離や航跡を確認し、針路予測ができるDRTの方が敵艦を追い詰めやすいと分かり、気づけば殆どの時間をDRT室で過ごすことに。(編:戦闘指揮所の意味を考えれば、自然にここがゲームの中心になったのは、本作のシムとしての内容がある程度以上にしっかりしていることを示しているのでしょう)
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1分毎に自動で記入される点と線を読みながら、敵の動きを予測して戦艦を動かします。記入は手動にもできますが、試してみたものの点の連打になってしまい意味が分からない状態に……マニュアル操作は完全に玄人向けかもしれません。
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基本的にUボートは、船団を標的にしているので、必然的に船団周辺又は近距離で戦うことが多くなります。警告はあるものの、あまりにもDRT室にこもり過ぎると、回避が間に合わず船団に艦が接触してゲームオーバーになることもしばしば……。
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次に、「射撃指揮所」は主砲を使って浮上したUボートを攻撃する際に使用します。夜の場合は、サーチライトや照明弾を利用して視界を向上させられます。
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波に揺られながら主砲を撃つことになるので照準がブレるブレる。砲弾は明後日の方向ばかりに飛び全く当たらず……敵戦は余裕で水中へ。
レーダーでは水中のUボートは見つけられないので、「ソナー」を使って敵の位置を把握します。4時間プレイしても未だにどう読めばいいのか分からない機器の1つです。
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敵に近づいたら本艦近辺でのUボートの動きを確認できる「DSCプロジェクター」を見て再度位置を確認。
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最後に「爆雷」を発射するタイミングを計るために「TRR(戦術測距記録計)」を使います。実はこれもどう使えばいいのかよく分かっていません……。
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本艦の速度とUボートの深度の値を定規で合わせて、「爆雷の深度と投射幅」を選択して発射準備を行います。発射には装填時間が掛かるので直ぐには撃てません。Uボートが爆雷範囲内に入ったら発射!上手くいくと敵艦を沈めることができます。
と書いたものの、4時間のゲームプレイで撃破できたUボートはチュートリアルでの1隻のみ。いや、結局のところ本プレイでは惜しい場面はあったものの1隻も倒せず惨敗。
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当たり前ですが、読み方が分からない機器を相手に戦場に出るには早かった。訓練の大切さを思い知りました。と、全く軍事知識がない人間がプレイするには、難しいの一言の本作ですが、スルメゲーと言えばいいのか……。少しづつ上手くなるのを実感でき、楽しく感じてきている自分に驚きつつゲームプレイを終えました。
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ここまで紹介してきた『Destroyer The U-Boat Hunter』ですが、早期アクセスではあるものの既システム面はほぼ完成形となっており、本リリースは6~8ヵ月以内とのことで既に完成度は高いです。
現状は弾倉は無制限ですが、本編では制限付きのよりリアルな戦いも楽しめます。またストーリーモードも搭載されるとのこと。リアルな戦艦ゲームを体験したい夢を叶えてくれる駆逐艦シミュレーター、なかなかオススメです。
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対応機種: PC(Steam)
記事におけるプレイ機種: PC(Steam)
発売日: 2022/09/28
記事執筆時の著者プレイ時間: 4時間
価格: 円