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『グランド・セフト・オートIII』がヒットしていた2001年頃、Rockstar Gamesに対してラッパーのエミネム主演の映画化企画が持ち込まれていたことが、当時の関係者より語られています。
ポッドキャスト「Bugzy Malone’s Grandest Game」で、『グランド・セフト・オート』のクリエイターで実の兄弟でもあるダン・ハウザー氏と、サム・ハウザー氏の友人であり業界ベテランのカーク・ユーイング氏が語ったところによると、『GTA III』が大ヒットを収めていた2001年頃、ハウザー兄弟はハリウッドのエージェントから取引を持ち込まれました。
取引の内容は『グランド・セフト・オート』の映画化です。監督は「トップガン」のトニー・スコットが務め、主演はラッパーのエミネムが務めるというもので、映画化権500万ドルを提示されました。同年、エミネムは『ザ・マーシャル・マザーズ・LP』でヒットを記録したほか、映画「8 Mile」の撮影をちょうど終了していたころでした。
しかし、この話を受けたサム・ハウザー氏は「興味がありません」と一蹴。カーク氏はサム氏と映画版制作の可能性について議論したころがあるようですが、「『GTA』シリーズが当時進行していたどの映画よりも大きなものだと気づいたのです」と述べています。実際、2018年には『グランド・セフト・オートV』が映画などを含むエンターテイメント作品として、最も収益性が高いことがわかっています。
『グランド・セフト・オート』シリーズについては、今年2月におよそ9年以上ぶりとなる最新作の開発が発表。9月には開発中映像のリーク騒動もありましたが、現在予定通り開発が進められています。