Game*Spark編集部がオススメする12月第4週の特選インディー3選をお届け!
今週は10年ぶりの復活となる名作ローグライクのリマスター『Risk of Rain Returns』、「20万円」という驚愕の設定ミス価格で発売されたTPS『Outbreak 2030』、クトゥルフ神話TRPGライクなRPG『Depersonalization (人格解体)』の3本です。
Risk of Rain Returns
『Risk of Rain』シリーズは「時間経過による難易度の上昇」が特徴的なローグライクアクションであり、本作は2013年にリリースされた『Risk of Rain』のリマスター作品となります。
2020年には続編の『Risk of Rain 2』がリリースされており、続編では3Dのグラフィックが採用されていたものの、今回のリマスター版では初代と同様の2Dのドットグラフィックで世界が構成されています。
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Steamではストアページ、ニュースなどが更新されており、リマスター版での変更点や新規に実装されるコンテンツなどにも触れられています。新しいアイテムのなかには『Risk of Rain 2』で登場したものも。
また、ステージのバリエーションが新しく追加されることにより、これまでオリジナル版をプレイしていたユーザーも再び新しく探索をする必要があるなど、これまで本作に触れていた人にとっても嬉しいコンテンツとなっています。
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PC版のマルチプレイもSteamを介したものとなるため、オリジナル版に比べてもスムーズで遊びやすくなっているのもポイントです。
Outbreak 2030
各プラットフォームで数々のゲームタイトルの大規模セールが実施され、お財布の紐も緩みがちな年末年始のこの頃。そんな中Breakdown Studioがリリースした本作は、近未来の世界が舞台のTPSです。
「ポストアポカリプスの世界で、敵を排除しつつマップを探索するTPS」と、ここまで聞けば「ありがち」なゲームと感じるでしょう。ですが、本作が他のタイトルと大きく異る点は、その価格設定にありました。
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お値段はなんと日本で202,483円と、ミドルクラスのゲーミングPCに匹敵する価格となっています。リリース記念のセールも12月末まで行われており、34%オフの133,638円で販売されていた…いやいや、それでも高すぎる!
まさしく「バグってる」価格設定ですが、もちろんこれは設定ミスによるもの。この件に関して開発は「意図してなかったものであり、今後修正予定である」とアナウンスし、後に修正対応を行いました。SteamDBを確認してみると他の国では当時でも2,000円前後の価格設定となっているため、なんらかの手違いが生じてしまったと考えられます。
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流石に13万円や20万円の頃に買った日本在住の石油王の方はそうそう居ないとは思いますが、人柱ならぬ「スパ柱」として、その身を捧げたニュース記事もあわせてご確認ください。なお、修正後の価格は920円。日本だけでなく他国でも軒並み定価が下がってリーズナブルです。
対応機種:PC(Steam)
発売日:2022年12月21日
価格:920円 (12月29日まで607円で販売中)
修正前価格:202,483円 (12月29日まで133,638円)
日本語:なし
※UPDATE(2022/12/27 12:10):無事、価格の修正が行われていたため、本文、サマリーなどを修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。
Depersonalization
MeowNatureが開発し、Gamera Gamesによってパブリッシングされたクトゥルフ神話TRPGライクのRPGです。「モジュール」と呼ばれる物語の世界を、「探索者」となって体験することになります。探索者は職業やステータスの割り振り、外見など細かく設定が可能であり、まさしく「キャラシ」を作っているような感覚。
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戦闘をはじめ、探索におけるあらゆる行動の可否はダイスロールによって決定されます。基本的な技能を活かしたロールはもちろん、お互いの行動が相反する時には対抗ロールでの判定となるなど、ソロでありながらもTRPG体験が可能です。
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プレイ可能なモジュールも複数種類用意されており、ひとつのモジュールをとってみても多数の選択肢とエンディングが用意されているので、モジュールに合わせた探索者を作成したり、オートセーブ機能を活かしてさまざまな行動を取ったりなど、RPGの枠に縛られない「自由度の高さ」も本作の特徴といえます。
テキストの文量は少しボリューミーですが、本作は日本語に対応していませんので、プレイの際には少々注意が必要です。
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