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正式発表から約14年かけて発売されるも時代遅れ感が否めなかったFPS『Duke Nukem Forever』ですが、実は本作は当初、『Duke Nukem』や『Duke Nukem II』のような2D横スクロールアクションゲームとして開発が行われていたそうです。
先日ある海外ユーザーが、この2D横スクアクション版『Duke Nukem Forever』のプロトタイプビルドを発見し復元しました。YouTubeやTwitterには、実際の動作映像がアップロードされています。
これを受けて開発を手がけたApogee Software(現Apogee Entertainment)の創立者Scott Miller氏は、当時のリードデベロッパーDarrin Hurd氏へのインタビューを紹介(8月に公開されたもの)。インタビューでは2D横スクロールアクション版に関する詳細が語られています。
『Duke Nukem 3D』が発売される前の1994年から開発が始まった(『Duke Nukem 3D』の発売は1996年)。
当初は『Duke Nukem』作品ではない、『プリンス・オブ・ペルシャ』のような高度なアニメーションでキャラクター描かれるオリジナルゲームとして開発されていた。
『Duke Nukem 3D』がヒットしたことで、方針を切り替えて『Duke Nukem 4』への開発に変更された。
キャラクターグラフィックは『Duke Nukem 3D』の3Dモデルからスプライト化された。
元のオリジナルゲームの主人公はEvaという女性で、そこから駄洒落で『Duke Nukem 4Ever』というタイトルになり、最終的に『Duke Nukem Forever』に落ち着いた。
『Duke Nukem 3D』の良さを活かしつつ作り込みすぎないという方向で、四肢切断システムやバイク、サポートキャラクターの犬などの追加が計画されていた。
3Dゲームが全盛期だったため開発が中止になった。
なお、このプロトタイプ版は2001年版と併せて流出したデータから発見されたものですが、Scott Miller氏は「流出させたのは私でも私の知人でもないですが、そこに存在しているのはとてもクールだと思います。Dukeのファンを興奮させ続けるのに役立っているのでGearboxも満足しているはずです」と語っています。
ちなみに2D横スクロールアクション版『Duke Nukem Forever』のゲームエンジンは、別に開発していたゲームに組み込まれた後に、別の会社から『Alien Rampage』という名前で発売されたとのことです(Steam/GOG.comにて配信中)。