ペットの魚に『ポケットモンスター』をプレイさせる配信で人気を博す「むてきまるちゃんねる」で、ゲームをプレイしていた魚が勝手にクレジットカード情報を公開し、500円分課金してしまうという珍事件が起きました。
むてきまるちゃんねるは、飼い主(チャンネル所有者)が独自に構築した仕組みを使って、ペットの熱帯魚に『ポケモン』をクリアさせるという配信で話題を呼んだチャンネルです。魚が泳いでいる位置を認識し、その場所に割り当てられたキーをゲーム機側に送信することでゲームをプレイしています。
事件は『ポケットモンスター バイオレット』をプレイする配信で起こりました。視聴者がゲームプレイを見守る中、砂漠のフィールドでゲームがエラーで強制終了してしまいます。魚はまずユーザーネームを「むてきまる」から「ろわわわ¥」に変更します。 “¥”マークはこれから起こることを予告していたのかもしれません……。
その後、ニンテンドーeショップを起動し「資産決済法に基づく表示」をしっかりと確認。右上のアカウントページをクリックして飼い主のクレジットカード情報を配信に公開してしまいます。その上、PayPalのアカウントを勝手に設定手続きしただけでなく、500円の残高を追加しました。

この事件は飼い主が構築したシステムの仕様が1つの要因であると考えられます。このシステムでは魚が泳いでいない時(もしくは認識していない時)、Aボタンを入力するという仕組みになっていました。そのため、魚が右に入力したあと身体を翻してセンサーの認識を1度外したことで、Aが入力され決済が確定してしまった形です。
また、飼い主は外出中であったため咄嗟の対処が不可能で、ペットの魚にされるがまま課金&クレカ情報開示されてしまいました。飼い主のクレジットカードは現在、魚に不正利用されたせいで停止中である模様。魚にクレカを止められるという稀有な体験をしたそうです。
魚はその後、英文の「知的財産の表記」と「お支払い方法について」を確認します。人間では読み飛ばしてしまいがちな規約類ですが、魚はきっちり開いて読んでいる分、人間より真面目かもしれません。
Nintendo Switch Onlineアプリを開くと、ギフト交換などに使えるプラチナポイントのログイン分を獲得します。そのポイントを使って『Nintendo Switch Sports』のアバターアイコンを交換するという賢いムーブを見せました。

魚は最後に、「NINTENDO 64 Nintendo Switch Online」を勝手に無料でダウンロード。その後満足したのか、ニンテンドースイッチをスリープモードにしました。さすがの魚も、『ポケモン』以外のゲームを遊びたいという気持ちになったのかもしれません……。
この事件をまとめたツイートは6万件のいいねと1.8万件のリツイートを集め、現在大きな話題を呼んでいます。