米技術系メディア「ザ・ヴァージ」上級編集者のトム・ウォーレン氏は、ベルギーのブリュッセルでマイクロソフトが行った「マイクロソフトによるアクティビジョン・ブリザードの買収とゲームの未来」に関する記者会見での様子を共有しました。
ウォーレン氏のツイートによると、マイクロソフトは規制当局への対応はNvidiaと任天堂との二つの取引で十分だと考えていることを明かし、欧州圏でのプレイステーションのシェアが80%、Xboxのシェアが20%であるとのデータを示しています。
登壇したCEOのブラッド・スミス氏は買収へ懸念を示す英国競争市場庁(CMA)に対して「契約を破棄させることでソニーの地位と欧州での80%のシェアを確固たるものとするか、未来へ向けて行動の指針を指し示し、1億5千万人に対して『CoD』を開放することのどちらがよいでしょうか?」と質問したと話したそうです。
また、ソニーがマイクロソフトに対してクロスプラットフォームを認めたタイトルが2件しかないのに対し、マイクロソフト側は58タイトルをプレイステーションで発売してきたともいい、「買収が成功すれば59番目以降として『CoD』や他のタイトルを提供できることを嬉しく思う」と述べています。マイクロソフトは将来的にクロスプラットフォーム戦略を推し進めることも示し、現にソニーが286の独占タイトルを持つのに対してマイクロソフトは59タイトルに留まると主張しました。
一進一退が続くマイクロソフトの買収騒動。任天堂までも巻き込んでのこの先の展開には予想がつきません。