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Steamカードなどを利用したギフトカード詐欺が増加しており、アメリカに本社を置くコンピュータゲーム小売店であるGameStopを訪れる顧客だけでなく、従業員もターゲットになっていることが海外メディアKotakuで報じられています。
ゲーマーには見えない人が何百ドルもSteamカードやゲーム内通貨を購入していく
ギフトカード詐欺では、犯罪者は債権回収業者や遠い親戚を装い、オンラインや電話でギフトカードを使ってお金を送金してほしいという話を作り上げ、被害者となる人にカードを送付させます。被害者はGameStopに来店しSteamカードやRazer Gold、その他ゲーム通貨を数百ドル分も購入。しかし従業員は彼らがハードコアゲーマーには見えず、おそらく詐欺の被害に遭っていると感づいていますが詮索はできません。こういったことは想像以上に頻繁に起きているとのことです。
ギフトカードの詐欺はますます一般的に
アメリカの連邦取引委員会によると、2016年から2020年の4年間でギフトカード詐欺は60%増加。この詐欺は今や非常に一般的なものとなりつつあり、連邦政府は詐欺対策の詳細なガイドを提供しています。2021年には、ニュージーランドの女性がSteamギフトカード詐欺で3万ドル以上を失った事件もありました。
GameStop自身も詐欺のターゲットに
顧客だけでなくGameStopもこのギフトカード詐欺のターゲットになっており、GameStopの従業員を騙す被害も増えているとのこと。法人やテクニカルサポートからの電話を装い、従業員に対して動作確認などの理由で、高額なギフトカードの模擬取引を行うように頼んできたり、犯罪者が地元のスタッフや地区マネージャーの名前まであげて職を失いたくない新人を脅したりすることがあるとしています。これにより、店舗で4,000ドルまたは5,000ドルの損害が出たこともあるとのこと。
これに対しGameStop本社は、犯罪者が使用するスクリプトについての警告を事務所に掲示し、電話に赤いストップサインステッカーを貼るなどの対策を講じているとしていますが、経験の浅い従業員にとっては必ずしも十分ではないようです。
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