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Soda Denは石器時代牧場RPG『Roots of Pacha』の権利についてパブリッシャーのCrytivo社と係争中であり、それに関連してSteamのストアページが削除されたことをゲーム公式Twitterにて報告しました。一方でCrytivo側もその報告へのリプライにて本件の経緯と立場を示す文書を公開しています。
開発は同意なしの削除と主張する一方、パブリッシャーは先にアクセスを制限されたと報告
Soda Den側の報告によると両者は以前より係争状態にあった様子で、Soda Den側は友好的な解決を懸命に試みたにもかかわらず、CrytivoはSoda Denの同意や彼らへの通知無しに本作のストアページを削除する手続きを行ったと主張。
一方でCrytivoは先にSteamストアへのアクセスを制限されたのは自分達であるとし、その直前、リリースから2日後の4月27日に、Soda Den側からこれまでの契約をすべて無効とし、一方的に取り消すというメッセージが届いていたといいます。Crytivoの報告では今回のストアページ削除はValveの当事者間での紛争時に紛争解決まで適用されるポリシーに従ったものだとしています。
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今後の展開には両者意欲的も現状の認識にも齟齬が…
今後については、Soda Den側は今回の問題の解決へ向けて動きながらも、これまで同様に本作の精力的な開発を続けるとし、現在ロードマップの作製に取り組んでいると報告しています。なお、ロードマップは来月の完成を予定しているとのことです。
また、Crytivo側もこの状況の解決へ向けValveを含めたすべての関係者と綿密に連携すると語り、本作がSteamへ戻れるよう全力を尽くすといいます。さらに本作の行く末についてまだまだ伝えたいことがたくさんあり、提供したサービスに誇りを持っていることも示しました。
Soda Denは本作の好評に対して「感謝してもしきれない」と語り、Steamストアへの復帰はまもなくだろうと慎重ながら楽観的に捉えていると締めくくっています。一方でCrytivoは「3年間の働きへの対価以外は何も求めていない」と語り、チームが非常に困難な時期にあるとと現状に悲観的な様子。「私たちの家族の一員として変わらぬサポートをいただけることに感謝している」と報告を終えています。
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泥沼の様相を見せる今回の事件にValveの対応は
対立する意見に泥沼の様相を見せる今回の騒動ですが、ストアページの削除がプレイヤーのゲームを遊ぶ機会を奪うのは誰にとっても損であるはず。リリースから好評を博していたというならなおさらです。Valveのポリシー上必要な手続きであったとのことですが、今後ストアページがどうなるのか当事者およびValveの対応に注目が集まります。