任天堂が1993年に発売したファミコン向けロボット対戦格闘アクション、『ジョイメカファイト』が5月21日に発売30周年を迎えました。
ファミコンでは珍しい、本格的なロボ格ゲー
本作は1993年にファミコン向けに発売されたロボット格闘対戦アクションゲーム。イーモン博士の作ったロボット「スカポン」を操作して数々の敵と戦い、戦闘に勝利することで使用可能になるキャラクターがどんどん増えていくシステムですが、そのキャラクター数は総勢で36体と現代の作品と比較してもかなりの数を誇っています。
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キャラクターに関節がなく、手足が浮いている独特のデザインも特徴的であり、後にニンテンドースイッチ向けに発売された『スマブラSP』ではアシストフィギュアのうちの1体として本作の「スカポン」が登場しています。
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本作の前身『BATTLE BATTLE LEAGE』の裏話も
そんな本作の発売30周年に際して、Twitter上では興味深いツイートも。本作は実は、学生たちが製作した作品だったことは読者の皆様はご存知だったでしょうか?『ジョイメカファイト』は1990年から1992年にかけて開催されていた学生向けの「任天堂・電通ゲームセミナー」にて、後に任天堂で多数の『マリオ』シリーズを手掛けることになった林田宏一氏を中心に制作されたプロトタイプを元に、製品としてブラッシュアップされたものだというのです。
そんな、本作の前身にあたるプロトタイプの名前は『BATTLE BATTLE LEAGE』。当時の学生側の制作者の一人であった、かしゅう(@kasyuzou)氏は、そのディスクを部屋の整理中に発見したのだそう。試しに起動してみたところ動作したとのことで、この『ジョイメカファイト』30周年にあたって、その画像や映像を公開しています。
気になるその内容としては、『BATTLE BATTLE LEAGE』時代には「キャラクター8体、敵4体」という構想だったとのこと。『ジョイメカファイト』になるにあたって大きく変化が加えられたことも述べられています。また主人公もスカポンではなくホノオにあたる「Ninden(Nintenndo Dentsuから取られた名前)」なのだそうです。
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さらにプレイヤーが技や動きを設定できる「コンストラクションモード」のボツ案など、『ジョイメカファイト』や『BATTLE BATTLE LEAGE』の開発にまつわる様々な裏話を同氏は投稿しています。
発売30周年を迎えてもなお輝くオーパーツである『ジョイメカファイト』は現在、『Nintendo Switch Online』に加入することでプレイ可能です。