2023年5月20日と21日に、インディーゲーム紹介番組「INDIE Live Expo 2023」が配信されました。本記事では300タイトル以上のインディーゲームが飛び出したこの配信の中で、編集部注目タイトルの開発者に行ったインタビューをお届けします。
今回は、PC(Windows/Mac)向けにSteamで早期アクセスが実施中の探索型ローグライクアクション『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』を手掛けた、Polyscape代表取締役の島田寛基氏へのインタビューをお届けします。


本作は、内部が様々に変化する「生けるダンジョン」を舞台にしたダンジョン探索型ローグライクアクションです。ダンジョン内部では地形やモンスター、罠など全てがプレイヤーの目の前で突然変化し、リアルタイムで状況が一転します。
Steamページでは例として、近付くと突然敵や宝箱が乗った足場が現れたり、一度渡ると橋が落ちたりする他、前後左右に動く床や高低差を生かして上り下りする地形などが紹介。プレイヤーはそんなダンジョンを探索するトレジャーハンター「ミスト」となって、スキルやアイテムを駆使して冒険します。
――最初に、ご担当者様またはPolyscapeについての自己紹介をお願いします。ゲーム開発を始めたきっかけについてもお聞かせください。
島田 寛基(以下、島田): Polyscapeは「人がより自由に生きられるバーチャル世界を創造する」ことをミッションとしているスタートアップです。最終的にSAOなどを彷彿とさせるような、「MMOのようなゲーム性をもったメタバース」を創ろうとしています。最初に面白いゲームを作れなければ始まらないので、ゲーム開発から事業をスタートさせました。
――本作の特徴を教えてください。また、そのアイデアはどのように思いついたのでしょうか?
島田:ダンジョン自体が生きていていろいろな仕掛けがある「生けるダンジョン」を探索しながら、少しづつ装備やアイテムを集め、スキルシナジーを作って掛け算的に強くなるというコンセプトのローグライクアクションです。拠点に戻って繰り返すという基本のゲームプレイは風来のシレンがベースで、スキルビルドのアイディアはDiablo3あたりから着想しています。
――本作の開発にあたって影響を受けた作品はありますか?
島田:風来のシレン2ですね。小さい頃ドハマりして、「あんなゲームが作りたい」と真っ先に思いついたタイトルです。アクションではありますが、ピンチを巻物で打開したり、餓死しないように食料を集めたりするのはシレンやトルネコっぽさが感じられると思います。

――本作の開発期間で、最も印象深いエピソードを教えてください。
島田:本作は、島田や一部メンバーがプロトタイプしていた期間があったものの、メンバーが全員集まったのは2022年10月なんですよね。そこから6ヶ月後の2023年4月にリリースしようと言ったとき、メンバーから開発期間が短すぎて不安という声しか沸かなかったのが印象的です(笑)。結果、まだまだ至らぬ点はありますが、アーリーアクセス版として4月にリリースすることはできました。
――本作はどのようなゲーマーに遊んでもらいたいと考えていますか?
島田:ターン制ではないものの、風来のシレンやトルネコ好きな人にはぜひ遊んでいただきたいです。その他にも、Diabloなどのハクスラをやり込んだ方や、FINAL FANTASY XIVやLOST ARKのような戦闘が好みの方にもお楽しみいただけると思います。

――本作品や、デベロッパーとしての今後の展開についてお聞かせください。
島田:Polyscapeは「人がより自由に生きられるバーチャル世界を創造する」というミッションのもと、スタートアップとして運営しています。「ゲーム性を持った本当の意味で住めるバーチャル世界」を目指しているので、今後はもう少し規模を増やしてMMOとメタバースを融合させたようなタイトルを作っていこうと思います。
――最後に、本作のファンや読者に向けてメッセージをお願いします。
島田:MISTROGUEはまだまだ現段階ではアーリーアクセスなので、今後もいろいろな追加コンテンツやシレンにあったような素潜りダンジョンなども追加していく予定です。すでにプレイした方もこれからの方も引き続きアップデートを楽しみにしていてください!
Game*Sparkでは他にも多数の「INDIE Live Expo 2023」参加デベロッパーやパブリッシャーにミニインタビューを実施しています。その他の記事はこちらからご覧ください。