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かつて遊んだ人もご新規さんも!『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』は転がる楽しさ大満足!【プレイレポ】

2005年に発売されたゲームのリメイク作品の遊びごたえは、手堅く安定して面白かったですね。

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かつて遊んだ人もご新規さんも!『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』は転がる楽しさ大満足!【プレイレポ】
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今回はバンダイナムコエンターテインメントがパブリッシャーを、MONKEYCRAFT Co. Ltd.がデベロッパーを担い、2023年6月2日にSteamにてWindows PC向けにリリースした『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』をご紹介したいと思います。コンソール版についてはPC版より少し早い23年6月1日から、PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けに配信されています。

『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』とは?

本作は、2005年にPS2向けに発売された『みんな大好き塊魂』のリマスター版。今回のリマスターにあたり、グラフィックが向上する「ゴージャス」モードの追加、一部UIの改修など遊びやすさに磨きがかかりました。

そして新要素として、転がし中に自撮りができる機能の実装や、子ども時代の王様でプレイできる課題ステージの登場、さらにはお気に入りBGMをプレイリストにまとめたり等など遊びの幅が大きく広がりました。筆者も久々の『塊魂』シリーズで、一体どのようなプレイフィールなのか気になります。さっそくやってまいりましょう。


操作・設定・言語

本作の操作はキーボード&マウスおよびコントローラに対応しています。どちらでもプレイに支障はないのですが、個人的にはやはりコントローラでスティック操作するほうが手に馴染みましたね。

その他設定についてはグラフィックやキーアサインなどオーソドックスな項目が並びます。言語も当然ながら日本語にバッチリ対応。グラフィックについては当然ではありますが、やはり滑らかでキレイになっています。さすがゴージャスモード。ただし!これは筆者だけだと思いますが、何故か今回は妙に画面酔いしやすく、途中で目を回すことがありました。

おそらく細かい姿勢制御およびカメラワークが忙しくなるタイミンで酔ってしまったのかもしれません。この解決方法として、いくつか試したのですが、一番あっていたのが解像度を下げてウィンドウモードでプレイすることでした。

本編開始

さあ始まりました『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』。風邪をひいて熱にうなされている時に見る夢のような映像が独特のテンションと軽妙な文体がおなじみの本作ですが、このノリこそまさに塊魂。抵抗せず身を委ねて飲み込まれましょう。

チュートリアルも兼ねて最初のステージです。画面には自分が現在使用しているコントローラーとともに操作方法が表示されています。過去作経験者は当時を思い出しつつ、ご新規様は実際にスティックをかちゃかちゃして学びながら各項目を達成していきましょう。なお操作方法はイツモノとカンタンの2種類から選択可能で、個人的にはカンタンの方がカメラワークがごちゃつかずに動かしやすい体感でした。

最初はちっこい塊ゆえに巻き込めない物が多かった……だが今は違う!(ギュッ)

塊を転がしはじめたばかりの頃は、自身のサイズよりも少し小ぶりのものしか巻き込めません。果敢に大きいサイズへ挑んでもバシーンと弾かれてふっとばされるのがオチ。まずは道端の小銭を拾うかのごとく、コツコツと小さいものから選んでまいりましょう。

そうやって転がすうちに雪だるま式に大きくなる頃には、巻き込める対象もどんどん大きくなります。例えば画像では、王族キャラクターの「エース」が、我々の射程範囲におさめられた瞬間。ちなみにこうした関係者を巻き込むことで、後々プレイアブルキャラとして操作することができます。

こちらもシリーズプレイの皆様にはおなじみかもしれませんが、王様ってば言葉の端々が地味に辛辣なんですよね。ねぎらいの言葉もそこそこにガックシため息をつかれたら、いまどきの子どもさん達は凹んでしまうかもしれません。

大人だってそうです。私も出来得る最大の仕事をしたのに、上司の反応が冷たかった時を思い出します。悲しみのあまり両腕交差して部屋の窓を突き破りたくなりませんか。なりましたね(錯乱)

さてチュートリアルも終わり、その後も続く各ステージを進めていきます。ベルトスクロール(?)に左右へ連結された地上世界をあるきまわると、色々なタイプのキャラクターがフキダシとともに佇んでいるのが見えますね。

彼らに話しかけることで各ステージの開始となります。その際、会話によるちょっとした小芝居が挟まれるのですが、意外とそれがステージのテーマや目標のヒントになっていたりするのが面白いところ。またこちらの地上世界はゲームの進行により、アクセスできる小物(オブジェクト?)が追加され、メニューにもショートカットとしてリストアップされますね。

ところで各ステージのデザインはよくできていて、巻き込む小物もテーマから外れないように揃えられているのが個人的に大好きなところです。

例えばこの画像では、小汚い部屋がテーマなので電池やらリモコンやら食べかけのお菓子やら挙句の果てには虫やらがいっぱい……。少しズレた感想になりますが、日本文化に興味を持つ海外のプレイヤーが本作を遊ぶと、ある意味で良質な体験ができるのではないでしょうか?(瞳孔が開ききった目)

ステージにはただ巻き込むためだけのアイテム以外にも、ちょっとしたご褒美要素が紛れ込んでいることがあります。回収すれば後で地上世界で確認可能。とはいえ制限時間に追われながら転がす身としては、何をいつ巻き込んだかなんてわかりません……。

そんな時にありがたいのは画像のように教えてくれる王様。辛辣ですけど、やっぱり頼りになります。褒美要素は他にもいくつかあり、比較的序盤で手に入るであろう「カメラ」なんてのはそのひとつですね。

本作でひとつ新しい機能が追加されています。「自撮り」ですね。一緒に映り込んでいるステッカーもご褒美要素だったり。

意外とこれがクセになる楽しさで、制限時間のないステージをプレイするときは周囲探索して映えるロケーションだったり、ステッカーなどを探したりしていました。

一応塊として認めて空に星として浮かべてはくれるものの、どこまでもこちらの心をしくしくさせるセメント系の王様ですが、ゲームを進めると徐々に彼の過去も明かされます。ムービーで流れる王の若かりしあの頃。当時の王子という立場上いたしかたない部分はあるにしても、王様の大変だった日々が垣間見えてきますね……!

なおいくつかのステージをクリアすると王様思い出の品がマップ上に現れ、アクセスすることで、塊を転がすことを通じて王様の過去を追体験するステージもアンロックされます。

クリア条件が厳し目に設定されており……いや本当に制限時間1分が設けられたときは焦りましたが、ハードでありながらも楽しいプレイフィールでした。

繰り返しになりますが、それにしてもステージのデザインは多彩です。制限時間内に要求サイズまで到達せよ系のステージではなかなか難しいものの、転がしながら周囲の風景を見回すと、よくぞここまで作り込んでいるなと感心してしまうことが多いこと多いこと。

そしてなにより、本作の楽曲は最高だと思います。ステージそれぞれにテーマソング(?)が用意されており、どれも粒ぞろいのクオリティなのが素晴らしいのですよ……!またこれは大変ありがたいのですが、それら楽曲の中から特にお気に入りのものをプレイリストとしてメニューからまとめることができるんですよね。もう……そんな……至れり尽くせりで良いんですか……ありがとうございます。

おわりに

地上にも色々とキャラクターが増えてくると、なかにはぶっとんだことを聞いてくる犬なんてのも登場しますが、まだまだ星が足りないのでクリアできない……!とりあえずどんどん塊を転がして星として空に浮かべていきましょう。

より大きく、より早く。操作に慣れるほどにどんどん遊びやすくなっていくのも本作の面白いプレイフィールなので、当時を懐かしむファンの方、興味はあったものの遊ぶ機会がなかった方、いずれのプレイヤーにも安定した面白さを提供するタイトルだと感じます。この執筆後も久々の塊魂を存分に楽しんでいくつもりです……!

  • タイトル:『みんな大好き塊魂アンコール+王様プチメモリー』

  • 対応機種:Windows PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/ニンテンドースイッチ

  • 記事におけるプレイ機種:Windows PC

  • 発売日:2023年6月3日

  • 著者プレイ時間:2.5時間

  • サブスク配信有無:記事執筆時点においては、無し

  • 価格:3,960円
    ※製品情報は記事執筆時点のもの

スパくんのひとこと

画面酔いに悩まされる人は解像度を下げて小さいウィンドウサイズにしてみるのも良いスパ


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《麦秋》

お空の人。 麦秋

仕事であちこち渡り歩いては飛んでます。自分が提供するものが誰かのお役に立てれば幸い。編集部および他ライターさん達のこくまろなキャラに並べるよう頑張ります。

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