Embracer Groupは、自社グループのコスト削減や経営の効率化を目的とした「リストラプログラム」を実施することを発表し、公式サイトにリリース文を掲載しました。
スタジオ閉鎖や人員削減を実施
同社の共同創設者兼CEOであるLars Wingefors氏によると、このプログラムはコスト削減や資本配分、効率化などの項目に重点を置き、2024年3月までに段階的に実施する予定。第1段階は今回の発表に合わせて開始することを明らかにしています。
プログラムの主な内容としては、一部スタジオの閉鎖や売却、進行中の未発表プロジェクトの中止や一時停止、営業など含む開発以外の費用削減など。サードパーティーのパブリッシング事業を縮小し、自社IPへと注力していく予定であることなどが明らかになっています。
さらに、現在グループ全体でおよそ17,000人在籍している従業員が「年末までに減少する」と、人員削減を実施する予定であることを発表。対象となる人員への早期の告知や、できる限り他のプロジェクトに参加できる機会を提供したいとしています。なお、具体的な人数の公表に関しては“時期尚早”としています。
さらに、新たなCOOや暫定のCSOなど、グループの人事についても公開しています。
発表済みのプロジェクトは継続
同社では、このプログラムによって悪化している市場に対して対抗できる企業となり、負債が大幅に減少する見込みのようです。また、このプログラムを完了させることで、今後数年間はPC/コンソール分野でより低い事業リスクと高い利益を実現。企業の成長がプレイヤーに素晴らしい体験を与えるとしています。
同社はこれまで多くの企業・スタジオを買収し、THQ NordicやPLAION、Coffee Stain Studiosなどを子会社としています。2022年8月には、スクウェア・エニックスからCrystal Dynamicsなどの開発スタジオおよび『トゥームレイダー』を含む50タイトルのIPを買収するなど、精力的な活動を行っていました。
なお、今回のプログラムについて、すでに発表済みのプロジェクトはほとんど影響を受けずに予定通りに発売する予定とのこと。リリースの中では『Remnant II』『Warhammer 40,000 Space Marine 2』『Payday 3』『HOT WHEELS UNLEASHED 2 - Turbocharged』『Arizona Sunshine 2』『Alone in the Dark』『Homeworld 3』といったタイトルが紹介されています。
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