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HoYoverseのオープンワールドRPG『原神』。中国や日本のアジア圏だけでなく全世界的に人気となった同作のアップデート時期は内部情報をあの手この手で抜き取ろうとするユーザーとの戦いでもあります。そんな中、次期大型アップデートに関する情報を大量にリークしたユーザーの振る舞いが海外メディアなどで話題となっています。
なお、本稿のリンク先ではリーク情報などに触れる可能性があるため、閲覧の際はご注意ください。
混入された全方位攻撃メッセージ
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海外メディアEurogamerによると、海外掲示板4chanにてリークされた情報はその後、Reddit等の他のプラットフォームにも拡散されたとのことです。
リーク情報自体はもちろん問題ですが、更に問題だったのはその中にリーク者が混入させたメッセージです。それは、開発元であるmiHoYo/HoYoverseに向けたメッセージと、他のリーク者、特に何名かを名指しで批判するメッセージなどだったそう。リーク者はmiHoYo/Hoyoverseに対しては「あなた達は規模の大きな企業なんだから、もっとセキュリティを強化することもできるはずだが、そうしない」とし、「現状ではリークされたことは検出できても、誰が、いつ、なぜ、どのようにしたのかは分からない」「日付を入れたり、建物のセキュリティを強化するなど色々なことができるはずだ」と“アドバイス”までする始末。
また他のリーク者に向けては、「人々は(他の人よりも)人気を得るためにリークし、裏切ったり共有してはいけないものを共有したりする」「あまりにも行き過ぎた行為」と、メッセージは全方位への攻撃の様相を見せていたようです。
HoYoverseも対策に乗り出しているようですが、今回は残念ながら流出してしまった形となります。もちろん、不正アクセスやリークは許されることではありません。リーク者の意図はともかく、たとえセキュリティ問題があったとしても、それを内々に伝えるのではなく大規模な実際のリークを発生させ警告となすやり方は望まれるものではないでしょう。