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Valve「AI生成作品の排除が最終目標ではない」と声明発表―Steamでの発売不許可に関連して

Steamが一連の発売不許可の動きを受け、AI生成コンテンツに対する考えを明らかにする声明をVGCを通じて発表しました。

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Leon Neal/Getty Images News/ゲッティイメージズ
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当メディアでも既に報じているように、AI生成作品の販売に対し警戒する動きを見せるSteamですが、「AI生成作品の販売を思いとどまらせるものではない」とする自身の主張を明確に示す声明を、ゲーム系メディアVideo Games Chronicleを通じて発表しました。


これによれば、あくまで一連の発売不許可は「Steam上からのAI生成作品の排除が最終目標ではない」とし、「現在の著作権法とポリシーを反映したもので、自身の意見を反映させてのものではない」としています。

AI生成作品の発売禁止、その真意は?

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今回の声明は、最近のAI生成作品の発売不許可を念頭に置いてのものであることは間違いありません。

昨今のAI技術の進歩は著しく、画像や文章、音声など新技術や新サービスが続々と発表され、様々な場面で活用されています。

その一方で、学習元となるデータと生成後のデータの著作権の扱いなど、それに付随する問題提起も数多くなされているのも現状です。

最近では、イラスト依頼サイト「Skeb」創業者がツイッター上でAI利用禁止に関する持論を語ったほか、同サイトのAI判定検出AIの回避法をまとめた解説記事およびその記事の作成者であるAI絵師に対し情報開示請求および損害賠償請求を行うなど、法的措置を伴う問題も続出しています。

Valveの今回の声明は、一連の動きがこうした懸念を受けてのものであることを明確に示すものとなっています。

声明では「AIの学習の過程で用いられたデータの中には、法的権利が不明確なものがある」と指摘し、その上で「作品の発売には適切な権利の所持」が開発者の義務であるとしています。

このように指摘されているAI生成技術と著作権ですが、国によっても判断が分かれるなどある意味で難題とも言えるものではあります。

ユーザー視点でも、低品質なAI生成作品の氾濫を阻止できたとも考えられる一方で、開発の遅れなど開発環境への悪影響を危惧されるなど、判断が分かれるであろうSteamの一連の動きですが、引き続き注視していきたいところではないでしょうか?


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《K.K.》

SFとオープンワールドとミリタリー系が主食です K.K.

1990年3月の京都府生まれ。ゲーム好きのパソコン好き。ついでに言えば動物も好き。心理学部卒ゆえに人の心がわかると豪語するも、他人の心にはわりと鈍感で、乙女心となるとからっきし。むしろ動物の気持ちのほうがよくわかるが、本人は「尻尾と耳がないからだ」と弁解中。 2022年から「ゲームスパーク」で執筆中。パソコン代の足しにと始めるも、賃金はほとんど課金ガチャに消えている模様。

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