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“今年最低級”のゲームに2人のRTA走者が目を付けた!『ゴラム』ゲームで最速を目指す者たち

約8時間の記録をまさかの4時間39分上回る。アツい(?)『ゴラム』ゲームのRTAの今。

ゲーム文化 カルチャー
“今年最低級”のゲームに2人のRTA走者が目を付けた!『ゴラム』ゲームで最速を目指す者たち
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今年最低級のメタスコアを記録したことで話題を呼ぶDaedalic Entertainment開発の『The Lord of the Rings: Gollum』ですが、そんな本作にもRTAを走るプレイヤーがいるようです。

最初の記録は約8時間、平均よりずっと速い

いわくつきな本作のRTAに初めて挑戦したのは、2万人近いフォロワーを持つTwitch配信者のWrldWideWasteland氏。6月14日にAny%カテゴリに挑戦した同氏は特にRTA用のテクニックなどは使わず、とにかく速くクエストを進めるというプレイングで挑戦。時折落下死するなど苦戦しつつも7時間55分48秒という記録を残しました。

プレイ時間集積サイト・HowLongToBeatによるとメインストーリーのみプレイした場合の平均プレイ時間は約12時間半とのことなので、これだけでもかなり早いクリアといえます。視聴者からの「このゲーム楽しい?」という質問には「意外にも楽しめている」と答えました。

2人目が記録を大幅更新!1人目の走者が悔しがる

しかしながら約2週間後の6月29日、RTAの記録をランキングするサイト・Speedrun.comより同氏に1通のメールが届きます。そのメールは、なんと同氏の記録を4時間39分も上回った人物に記録を更新されたというもの。「今までで受け取った中で最悪のメールだ」と語ります。

記録を更新したEZScape氏は主にPS2時代のゲームを中心にプレイしており、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』を始めとした作品や特定カテゴリで世界記録を持つ人物です。同氏は壁抜けやレベルのスキップなどを駆使して3時間16分35秒という記録を打ち立てました。

その上で2度目の挑戦も行い、2時間53分3秒とさらにタイムを短縮。最初の記録は幾度かミスが見られましたが、それを克服し20分ほどの短縮に繋がったようです。

2人の走者が海外メディアインタビューに答える

そんな2人の走者が、海外メディアKotakuのインタビューに答えています。取材に対し自らを「プロの時間潰し屋」と称したWrldWideWasteland氏は、「ゴラムをRTAするのは良いアイデアだと思っていた。しかし、自分の世界記録を破ることどころか、完走する人さえも現れると思っていなかった」といい、EZScape氏の存在は不意打ちのようなものだったようです。

配信中のコメント返しでも述べた通り、本作に対しては意外にも悪い印象を抱いていないそう。最初は確かに悲惨なゲームに思えましたが、しばらくすると本作のゲームプレイのループに「リラックス感」を見出したといいます。

なお、EZScape氏の記録に再挑戦する気はない模様。「新しくプレイする度に、自分の一部が死んでいく」とコメントしました。

対して現王者のEZScape氏は、PS2時代の原作付きゲーム(注:同氏は「鋼の錬金術師」や「ドラゴンボールZ」のゲームで世界記録を持っている)を得意としているため、ゴラムのRTAを走ることは適切であると考えたといいます。

元々スピードランを行う準備をしていたところ、偶然WrldWideWasteland氏の記録を見つけ、「これはすぐに記録を破らなければならない」という情熱に燃えたといいます。同氏はスピードランを行う前に何回もルートの構築とグリッチ探しを行い、約125時間を費やしました。本作のRTAの難しさは、レビューでも多く指摘された操作性の悪さが主な要因であるとのことです。

現在の目標は2時間40分を切るということであるそう。同作については「悪いゲームプレイ、悪いストーリー、悪いパフォーマンス」と低評価しながらも、それがRTAに値しない理由にはならないといいます。


《みお》

取材も執筆もたくさんやる、半ライター半編集 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。

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