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Intelが10月に発売を予定している第14世代CPU「Raptor Lake Refresh」ですが、パスマークでシングルスレッド性能1位を記録しました。
Intelは「13900K」シリーズで同ランキング上位を独占していましたが、シングルスレッド最強の座は引き続き守り切る形となった模様です。
単コア性能1位もマルチコアはイマイチ?最強CPUかは確定せず
「Raptor Lake Refresh」はその名の通り、現行の「Raptor Lake」をベースに改良を加えたモデルで、動作クロックの引き上げやDSVR機能の有効化による消費電力の軽減などが施されているのが特徴です。
Intelはこの「Raptor Lake Refresh」を10月より順次投入予定で、今回はそれに先駆けてのパスマークへの登場となります。
今回公開されたパスマークランキングでは、「Core i9 14900KF」がシングルスレッド性能で4,939を記録しトップに、2位の「i9 13900KS」の4,769を上回る結果となっています。
一方で、マルチスレッド性能では59,384で「i9 13900K」の59,760を下回っています。
そのため、現状ではシングルスレッド性能でこそ最強とは言えそうですが、マルチスレッド性能を含めると残念ながら最強とは言えなさそうです。
もちろん、アプリケーションによってはシングルスレッド性能がパフォーマンスに大きく影響するものも少なくありませんから、少しでも性能を追求するゲーマーに対するアピールポイントであることには間違いありません。
一方で『Starfield』や26日の大型DLC発売を控えた『サイバーパンク2077』など、重量級のAAAタイトル、それもマルチスレッド処理を多用するものが相次いで発売されていることからも、発売までにマルチスレッド性能が最適化などを通じてどう変化するかも注視しておく必要がありそうです。
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なお、ゲーミングに限定すれば「Ryzen 9 7900X3D」や「Ryzen 9 7800X3D」など3Dキャッシュ搭載モデルが依然として優勢です。
これに関してはIntelも「類似の3D積層キャッシュの将来的な採用を考えている」とする発言を、同社CEOのPat Gelsinger氏がInnovation 2023にて行うなど注目されている技術となっています。
IntelとAMD、熱い戦いはまだまだ続きそうです。